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◇N-side◇
「のっち最低!あ〜ちゃんとゆかに二股しとったなんて!」
「のっちなんか大っ嫌い!死ねー!」
う…ごめんなさい!やめて、行かないで!
「と、ゆー訳で、絶交ね!バイバ〜イ」
「バイバーイ」
ダメっ、待って二人共!行かないで!ゆかちゃん!あ〜ちゃ〜ん!!


「…っぶあ!」
飛び起きたそこは、いつもののっちのベッドだった。
「ゆ、夢か…」
ホッと胸を撫で下ろした。暑い…汗でTシャツがへばり付いてる…。
クーラーのリモコンを手に取る。画面には30℃と書かれていた。暑い訳だ。そりゃ悪い夢も見るわ。
「彩乃ー!彩乃、早く起きんさい」
そうだ、二日前からお母さんが一旦帰って来てたんだ。保護者面談が今日学校であるらしく、それに行かなきゃいけないとかで。…良いのにわざわざ。
「お母さん…もう夏休みだって…」
「良いから起きんさい、何その汗!?」
お母さんもビックリするくらいの汗の量って…。
「…シャワー浴びてくる…」
最悪の目覚めだ。まぁ良い、今日はクーラーガンガンにしてゲームしよ。特に予定も無いし、夏休みだもん。




昼頃、保護者面談から帰ってきたお母さんは、大きな荷物を抱えて「飛行機に間に合わん!」とか叫びながら家を飛び出して行った。
久しぶりに帰って来たんだから可愛い娘ともう少し一緒に過ごしたって良いのに。
「あ、そういえば…」
リビングのカレンダーを見てふと気が付いた。
来週、林間学校だ。山と海に囲まれた自然イッパイの所で一泊二日。海に入ったり山に登ったり、ご飯作ったり肝試ししたり。凄く楽しみ。
去年買ったは良いけど一度も着てない水着は…確か押し入れにしまっておいたはずだ。
「お、あったあった」
まだ少し早いけどコツコツ準備を進めとこう。それだけ楽しみなんだよのっちは。なんてったって二人の水着姿が拝める訳ですからね!カメラ用意しとかなきゃ。
大きな鞄を引きずり出して準備をしていると、携帯が鳴った。あ〜ちゃんからだ。
「はい、もしもしっ」
超テンションが上がる。
『のっち〜ヒマ〜』
「え?ヒマ?のっちも」
だるそうな声のあ〜ちゃん。なんだか珍しい。
『構ってよ』
「え…あ、うん良いよ」
全然構いたいよのっちとしては。
『じゃあ今からのっちの家行く!…ブツッ』
嵐の様な女の子だなぁ。


しばらくして、あ〜ちゃんは涼しげな白のワンピースでやって来た。超可愛い。
「何しとったん?」
「来週の準備」
「のっちにしては珍しい」
なんで珍しいの。良いじゃんたまには早めに準備したってさ。
「あ〜ちゃんまだ準備しとらん、水着も買っとらん」
「去年のは?海行ったって言ってたじゃん」
「…アレはどっか行った」
え。ピンクのリボンが可愛いビキニだって凄く気に入ってたのに。写メで水着だけ見してもらったけど、凄く可愛くて実際に着ているあ〜ちゃんが見れないのがショックで三日くらい寝込んだ。
無くしちゃったんなら仕方無いか。
「見たかったなー」
そう残念そうに呟くと、あ〜ちゃんは顔をしかめた。
「あ〜ちゃんだって気に入っとったんじゃもん」
「残念だったね」
「元はと言えばのっちのせ…あ」
あ〜ちゃんは途中まで怒り口調で言ったが、慌てて口をつぐんだ。
「のっちのせい?なんでよ」
身に覚えが全く無いんですけど。水着に触れても無いし。
「のっちが…変な事ばっかりするけぇ…小さくて…」
「へ?ごめん聞こえな…」
「のっちのせいでまた胸大きくなって入らんくなったんじゃアホ!」


真っ赤になってそう叫ぶあ〜ちゃん。のっちはフリーズ。もうしばらくお待ち下さい。
「…………、そっか」
また大きくなったのか…。あ〜ちゃんの胸をガン見した。確かに、少し大きくなったかも…。
「何見とる変態」
あ〜ちゃんは胸を手で隠した。だからさぁ、あんまり恋人を変態扱いしないでよ。確かに変態で間違いは無いんだけどさ。
「揉むと大きくなるって…本当だったんだ…」
自分の手とあ〜ちゃんの胸を交互に見つめた。今度からゆかちゃんのも思いっ切り揉んであげなきゃ。
「アンタのせいじゃけんね」
「だって揉み心地良いんだもん」
「……」
あ〜ちゃんは黙ってしまった。うん、引かれてるね完璧。
「じゃ新しい水着…買わんとね」
「うん」
このダイナマイトバディに似合う水着…可愛いのも良いけど、少し大胆なのも見てみたいかも…なーんて。
「やっぱり面積こんくらいの紐ビキニが一番…」
「…」
「うん黙るねごめんね」
変態さんはお口にチャックしておく事にする。
「ねぇのっち、夜の肝試しのペアって、どうやって決めるか知ってる?」
「え、知らん」
「くじ引きなんだよ」
あ〜ちゃんのクジ運、最強だっけ。


◇2-01:End◇






最終更新:2008年10月17日 17:21