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「何それぇ?」
「いや、じゃからうちの高校に出る人らしいんじゃよ。」
「大体JKKって名前からしておかしい。」
「女子校の神とか女子高生のカリスマの略だとかいろいろ聞くんじゃけどねぇ。」

ゆかちゃんとこんな話をしたのは昨日。そのJKKって人は悩みを解決してくれる人みたいで。
ゆかちゃんに相談してもいいんだけど今回は言い辛い。
ゆかちゃんの話だし頼ってみようかなんて思ってしまった。
毎週金曜日の4時44分に図書準備室の隣にある閲覧室にくるらしい。
というわけで来てみたんだけど.....


軽くドアをノックしてみる。
「ふぁ~い」
間の抜けた甘くてまろやかな声が響く。
「JKKさんですか?」
「うん☆ 誰?」
「西脇綾香って言います。悩みを聞いてくれるって聞いたんですけど。」
「いいよぉ~。あなたのお悩みをまっっろやかに解決っ♪」
中に入ると、掲示用のボードの向こうにその人はいて、顔どころかシルエットも見えない。
ボードを挟んで向かい合う位の位置に座る。
「綾香ちゃんかぁ...... じゃっ、あ~ちゃんて呼ぶねぇ。タメ口でいいからねぇ♪」
うっわぁ~。調子狂う。
「で、なに~?」
「あの、同級生の子とケンカしちゃって.....
「うん。仲直りしたいんだねぇ~??」
すごい脱力感。でも話しやすいかも。
「それだけじゃのぅて....その子のことが.........好きで。でもその子の前で
 はいつも意地張っちゃうけぇ、ちゃんと伝わっとるんか不安で。」
「あぁ~ ツンデレだねぇ☆」
「はいっ!??」
思わず声が裏返る。まるでのっちだ。
「あ~ちゃんの好きな子ってどんな子なのかなぁ~?」
話題変わるの早いし。
「えっとっ......子供みたいでアホで無邪気でヘタレだけどたまにカッコ良くて...」
「う~っん..........よくぅ~ わかにゃいっ!でもぉ その子のこと大好きなんだねぇ♪」
あたしの顔が火照ってくるのがわかった。顔見られてないからいいんだけど。
「でっ、ど~したいのかにゃぁ~?」
ここまで喋っちゃったしって気もする。本音がこぼれだす。
「あっちが自分のこと好いとるかもわからんし、一昨日ケンカしちゃって今はほとんど話できとら
 んけぇ、まずはちゃんと仲直りしたい。でも、いつか下手なこと言ってしまって今の関係が壊れ
 るんも怖いんよ。」
「う~ん... でも言わなきゃスッキリしないしぃ、まろやかに解決できないしぃ。困るねぇ。。」
一瞬間が空いた空間を埋めるように彼女は言葉を継いだ。
「でもぉ、きっとその子も仲直りしたいと思うよぉ☆見られてるなぁとか思わにゃい?」
「まぁそれは思いますけど...」
いつものことなんじゃけど。
「じゃぁだいじょーぶ。月曜話しかければいいよぉ。これでまろやかに解決っっ☆」
なんか強引に締めくくられた気が...... まぁいいんだけど。
「ありがとうございました...」
「また来てねぇ~?」
「失礼しました。」
なんか納得はいかないんだけどスッキリした。
そういえば結局JKKってなんだったんだろ?疑問もつきないけどひとまず感謝。
なんでだろう。巧く行く気がする。きっとJKKの声の魔力。明日は楽しい一日にできる気がする。


その頃の閲覧室。
「ホントにこの声使うんは大義じゃね。」
パネルの向こうには夕日を仰ぐJKK改め樫野有香の姿。
「今回の豪華装丁版の特典どうしようかねぇ?」
もちろん彼女は二人のケンカの詳細ものっちから聞いていて。
それを知っている上でJKKなんて架空の人の話をあ~ちゃんに振って自作自演。
樫野のネタが切れそうになると必ず二人には何かが起こる。それは気まぐれな女神様の気分次第なのでした♪








最終更新:2008年10月10日 14:32