明後日からは、夏休み。
受験生という立場も忘れて、
わくわくしていたのに・・・
最悪、、だ・・・信じられん・・・・・
「失礼しまぁす・・・」
「…どうしたの、見るからに落ち込んでるんだけど?」
「それが、、、、昨日、母親から電話があって」
「うん」
「夏休みに、こっちに来なさいって」
「こっち?」
「ニューヨーク」
「ニューヨーク!?」
「今、二人とも向こうで仕事してて」
「あ、そうなんだ・・」
昨夜の電話の内容は以下の通り。
休みなんだから、こっちに来なさい。
受験生でしょ?一人だったら、あんた絶対に勉強しないでしょ!
えっ?ちゃんとする?そんな言葉は信じません!
てか、こういうときにしか、一緒に過ごせないんだから!
ヤだ?そんなワガママ言うなら、こっちの学校に転校させるわよ!?
わけがわからん?こっちがわからないわよ!
せっかくの海外で過ごせる機会、親子で過ごせる機会なのに!
とにかく、休みになったら、すぐにこっちに来なさい!
以上。
強制送還、決定。
「いいじゃん。お母さんの言うとおり、
海外で暮らす経験なんて、絶対にプラスになるよ?」
「そりゃ、、、そうなんだけど・・」
「なんで、そんなに不満そうなん?」
「だって・・・・・・先生、に会えない、、、もん」
「休みだったら、結局、そんなに会えない、よ?」
「ま、そっかもしれない、、、けど・・・
ニューヨークにおったら、、、それこそ、全く会えん…」
「ふふっ、そうだねぇ、、、残念だねぇ」
わかってたけど
全然、残念そうじゃないのが寂しい。
ちょっと、強気に出てみる。
「よく言うよ。全然、残念じゃないくせに」
がっと、先生の手を掴む。
「そりゃ、のっちが一方的に先生のことが好きなだけだよ?」
ぎゅっと、細い手を握り締める。
「それでも、少しくらい、寂しそうにしてくれても・・」
だってそれくらい、先生にとっては楽勝、でしょ?
「やっぱ、のっちはコドモ、、、だねぇ」
チクっと、胸の奥が締めつけられる。
そりゃ、コドモ、、、、ですよ。
ぎゅっと
先生が手を握り返してくれる。
「・・想いは、一方通行、、なのかな?」
…わかんないよ。
だって、先生のキモチ、聞いたことないもん。
「・・わかんない」
「…うん」
そう言って、先生は
うなだれているのっちを、そっと抱きしめた。
「・・・ごめんね、、はっきりと言えないんだ・・
自分でも、、、よく、わからなくって・・・」
「・・・」
「けど、なんとも想ってなかったら
こんなこと、するわけないでしょ?」
「…うん」
信じたいな、そのコトバ。。。
しばらく、そのまま
先生はずっと、あたしのことを抱き締めてくれていた。
先生?
この日、あなたのホンネを少し聞けた気がしたんだ。
最終更新:2009年03月17日 17:44