テストなんて大嫌い!!
だって、先生に会えないんだもん。
準備期間は先生はテストを作るので忙しくて、テスト中はあたしが大変で、終わっても採点で先生はまた忙しくなるから。
テストなんてこの世からなくなっちゃえばいいんだ!!
「そーんなこと言ってもなくならないよw」
先生は電話越しで笑ってる。
「もー、そんなことわかってるよ〜」
あたしは先生が忙しいってわかっているけど、深夜に電話を掛けてしまった。
だって、会えないなら電話するしかないでしょ。
「先生、今なにやってたの?」
「試験作ってる」
「問題教えて?」
「いいよ!って、教えれるわけないでしょw」
「あははは。出た!先生の下手くそなノリツッコミ〜」
「・・・ごめん、あ〜ちゃん。マジで締め切り迫ってるから切るよ?」
「ヤダ」
「あ〜ちゃんー。ワガママは試験終わったらきいてあげるからね?」
「子供扱いしないでよ!先生のバーカ」
「ちょ・・・プー、プー、、、
また子供扱いされたことに怒って電話をブチ切りしたわけじゃない。
あたしはこんなにも先生に会いたがってるのに、先生はそんな素振りをまったくしないのがムカつく。
これじゃ、あたしが一方的に好きみたいじゃん。
先生はあたしに会いたくないの?
あたしに会いたくなって、深夜に電話とか掛けてきちゃうとかしないの?
突然、会いに来てくれるとかしてくれないの?
先生のせいで、今回のテストは散々だった。
だって先生のコトを考えてたらテスト勉強なんて頭に入らなかったんだもん。
「あ〜ちゃん、のっちが昼休み情報処理室に来いって言ってたよ」
同じクラスの子が話しかけてきた。
なんだろ?テストの結果が悪かったから、怒られるのかな・・・。
ちょっと、緊張して情報処理室の扉を開ける。
「あっ、ドア閉めて」
パソコンの陰から声がした。
声の通りに扉を閉める。
「先生?」
「おー、来た来た」
パソコンをいじってた先生がこっちに向かってくる。
「な、なに?」
久々に先生と会えるのに、素直に喜べなくて素っ気無い態度になってしまう。
「なに?って先生に会いたかったんでしょ?」
先生はハノ字眉になって、あたしの腰を抱く。
「そ、そんなことないけぇ!!」
図星なんだけど、それを認めたくなくて否定してしまう。
「うっそー。あ〜ちゃん素直じゃないぞ?」
先生はあたしのおでこに自分のおでこをくっ付けてる。
どうしよう・・・。
久々に先生が近くてドキドキしちゃう。
「先生・・・近いよ。バレたら大変じゃよ・・・」
「ん〜、大丈夫よ。灯台下暗しだから」
「なにそれ?」
「なん?知らんの『灯台下暗し』?」
「うん・・・」
「国語の先生に教えてもらいな」
「・・・先生教えてよ」
「ヤダ。先生は数学担当だもん」
「ケチ」
「ケチな先生は嫌い?」
「・・・キライ」
「どうしたら、嫌いを取り消し出来る?」
「・・・そんなん、知らん!」
また可愛くない態度になっちゃった。
こんなことばっかしてると、本当に先生に嫌われちゃうよ。
「ほんとは・・・いたかった」
「ん?ごめん、あ〜ちゃん聞き取れんかった。もっかい言って?」
「会いたかったの!!ずっとずっと先生に会いたかったの!!」
「先生もずーっと、あ〜ちゃんに会いたかったんだよ・・・」
先生はまたハノ字眉になってる。
「ほんとに?」
「ほんとよ〜。でも試験作らんといけんし、会うの我慢しとったのよw」
「ほんとにあ〜ちゃんに会いたいって思ってくれてたの?」
「うん。だから今こうやって、自分の腕の中にあ〜ちゃんがいて先生は幸せなのだ」
先生はすごく得意げに笑ってる。
つられてあたしも笑っちゃう。
「先生ごめんね。素直じゃなくて」
あたしも先生の腰に手を回す。
「あ〜ちゃんの最大の魅力は
ツンデレだから、気にしてないよ」
「ツンデレってなに?あ〜ちゃんイマイチわからん?」
「国語の先生に教えてもらいなさい」
「えーwわからん事は全部国語の先生に訊かんといけんの?」
「そうですw」
「じゃ先生は何を教えてくれんの?数式の解き方?」
「違いますw」
「じゃ、何よ〜」
「キスの仕方?」
そう言って、先生はあたしにキスをしてくれた。
— Fin —
最終更新:2009年03月30日 18:22