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創世記

母神と中神

世界の初めには、母神と呼ばれる五柱の神が在った。火神・光神・風神・土神・水神である。
これらは対等な関係で、みな独神であった。五柱は一対の神を作った。
金神と木神である。これらは中神と呼ばれ、それぞれが母神全ての祝福を受けた双神であった。

子神

それらは事を為し、五柱の子神を生んだ。子神はそれぞれ二柱ずつの母神の祝福を受けられる。
中神はそれぞれに異なる組み合わせの祝福を受けさせた。
第一子には火神と光神の祝福を受けさせ、それを陽と名付けた。
第二子には水神と光神の祝福を受けさせ、それを陰を名付けた。
第三子には火神と土神の祝福を受けさせ、それを星と名付けた。
第四子には水神と土神の祝福を受けさせ、それを琶と名付けた。
第五子には風神と光神の祝福を受けさせ、それを素と名付けた。
これで授界には十二柱の神が在ることになり、授界は神で満たされた。

生物の誕生

この時、神々は無秩序に存在し、互いの力を打ち消しあうようになっていたが、神々は自らそれぞれに相応しい位置に移動した。
正しく並ぶと、中心にある琶に神々の力が集まり、神でないものが生じた。
初めに生まれたのは人といい、全ての神の力を受けて、知能を持った。
その後、さまざまな生物が生まれたが、いずれも人間よりは神の力が弱く、人ほどの知能を持つには及ばなかった。
最後には、命の無いものも生まれ、それを物と名付けた。また、形も無いものが生まれ、それを事と名付けた。

人と神術

初めの人は、金神と土神の祝福を受けたが、神でない人に二柱の神の祝福は受け止めきれず分裂し、男、女となった。
以降、人が受ける神の祝福は、一柱分のみとなった。但し、その祝福は不安定で一時的にしか受けられない。
一方、生物も始めの方に成ったものは男女の性を得たが、得ないものもあった。
人は神々の力を強く受けたため、本来は神々の力である神術を少し使うことができた。
神術は、神の祝福の一部を琶を満たす素に集め、それを利用して行う術である。
人は知能を生じると同時に言語を作り出したが、それらの言語は祝福を受ける能力がなく、神術には適さなかった。
しかし、人間は一定の音の組み合わせで不思議な現象が起こることに気づき、人は神術のための言語を作り出した。
それを琶藍と呼ぶ。
人はそれを母語に次いで習得すべしとした。
そして、文字を作った。文字はそれぞれ異なる組み合わせの祝福を受けていて、神術を効率化した。
神術においては、神術を行う場そのものを与える琶と素の祝福を使うことはできないので、他十柱の神の組み合わせを文字とした。
その総数は四十五で、与えた文字の数は四八である。
余る三文字は、全母神、全中神、陽陰星を表す。
かくして、世界は成った。
最終更新:2013年05月18日 18:26