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曾孫物語

 嘴亭萌え狼師匠の創作落語のひとつ。

<鑑賞>
 真夜中。ひっそりと天に召されようとしている独りの老人。そんなとき彼の寝室に次々と、それぞれ遠く離れた地にいるはずの曾孫たちが現れる。代わる代わる彼に向かって優しい言葉を掛ける曾孫たち。老人の目からこぼれるひとすじの涙。老人は死ぬのではない。老人の命は分散して、次の代へと受け継がれてゆくのだ。老人の身体をいとおしむように取り囲み、可愛い口先でついばんでゆく曾孫たち……。

<解説>
 萌え狼が知人のブログで中途半端に書かれたもののあとを引き継いで完成させた作品。ちなみに身も蓋もないオチの真相を明かしてしまえば、老人の見た曾孫たちは幻想であり、老人に群がっていたのはこの地方で行なわれている鳥葬における鳥なのだそうだよ。


最終更新:2009年12月02日 09:12