はじめてのブラ

 嘴亭萌え狼師匠の創作落語のひとつ。

<鑑賞>
 中学二年生。気付けばクラスのみんなはもう自分以外全員ブラを着けていて、焦る茜。そこで日曜日、友だちと一緒にブラを買いに行き、帰宅後早速着けてみることに。だけどなかなかうまく着けられない。ホックがうまく嵌まらない。なんとか着けて鏡を見てみるけれど、実際ほとんど胸の膨らみなんてないから、なんだか不恰好。やだな。なんか不潔な感じもする。あああ、自分は女になってゆくのだな……。

<解説>
 どこまでも初めてのブラジャーを着ける少女の心理描写の噺。萌え狼晩年の大傑作。手拭いがブラ、扇子がホックになることは60歳の発見であった。


最終更新:2009年12月02日 09:19