晴れ・雨・曇り

 嘴亭萌え狼師匠の創作落語のひとつ。

 <鑑賞>
 相も変わらず登下校中の少女にちょっかいを出しているパッピローニ。本日は趣向として「思ひ出ぽろぽろ」をモチーフとし、女の子に晴れの日と雨の日と曇りの日、どれが好きかを訊ねてみることに。女の子がおそるおそる答えようとすると、言葉を発する前に「同じだ!」と喜ぶパッピローニ。だってパッピローニには聞こえるのだ。次第に質問はエスカレートしていくが答えはいつも「同じだ!」……。

<解説>
 パッピローニをどこまでも演じることにより、言葉を発しない怯える少女を描出しようとした野心的作品。落語の新たな可能性を切り拓き、そして閉ざしたと評された。


最終更新:2009年12月02日 09:28