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教団

 「教団」(きょうだん)は、リエージュ大陸に事実上の国家として存在した組織の一つ。
 その体制から「連合教団」とも、またその紋章の形から「十字教団」とも、あるいは「十字連合教団」とも呼ばれる。

歴史

 大陸西方の「光の神々」を信仰する文化圏は、海峡を挟んだ「暗黒信仰」の文化圏の存在に古くから脅かされていた。「暗黒」とは「光の神々」を信仰する文化圏からみた呼称であるが、本項においては「光の神々」を信仰する側の組織について述べることから、この表現を使用する。
 この地域は、小さな都市国家が林立しており、それぞれが単独で暗黒侵攻に対抗しなければならなかった。連合の必要性は認識されていたが、「では何者がそれを掌握するのか」という合意は得られずにいた。
 そこで、領域内の神殿を束ね、信仰を統一する、連合教団という宗教組織を興し、領域を「教団領」とする発想が起こったのである。政治や経済ではなく、まず信仰が統一され、次第にその権限は拡大していった。
 帝国暦240年代では、教団は大陸西方を支配する国家として機能している。

分権体制

 教団領の元首は教皇であるが、これは枢機卿団と呼ばれる最高指導者達が選出する代表者であって、他地域の王侯のような絶対的な権力者ではない。
 また、首都は、教皇庁の置かれている場所と位置付けられるが、これも一箇所に定められているわけではなく、幾つも有る大神殿の中から持ち回りで教皇庁を兼ねる神殿が指定されている。国庫も大神殿に分散されている。
 このように、教団は九頭蛇(ヒュドラ)に例えられる徹底した分権体制を敷いており、仮に最高権力者の暗殺や首都の陥落があっても致命傷を負うことはなく、次の教皇と教皇庁が指定されて存続するという、この時代においては特殊な国家となっている。

軍事力

 価値観や道徳の相容れない異教、その脅威に晒されながら培われた信仰心は強固である。暗黒教徒の侵攻や破壊活動は、いつどこで起きてもおかしくはないと教えられており、万が一の場合には信者一人一人が徹底して戦うよう訓練が為されている。また、領地と信仰を守るためとして資金も潤沢に集まっているため、常備戦力も強大であり、士気が高い。紛争地域であるため経験も豊富である。
 更に、神々の奇跡とされる能力を行使できる人間達である「使徒(プリースト、プリーステス)」が組織的に運用され、これは一騎当千の恐るべき戦力と周囲に見なされている。
 使徒の軍勢は「懺悔聴聞室(ざんげちょうもんしつ)」という教団の一部門として位置付けられており、個々人は「懺悔聴聞官」と呼ばれる。これは、異教徒を力ずくで懺悔させることすら可能な者達、という意味も込められているといわれている。

黒旗

 教団の紋章は円の中の十字であり、これを黒地に銀色で描いたものが公式の教旗とされる。
 しかし、何も描かれない黒い旗も、信仰心の象徴として広く認知されている。
 黒旗は、他の色の入る余地が無いことから、不変の信仰心を表すと解釈されている。また、降伏を表す白旗の対極であるという意味も有ると考えられている。
 周辺地域においても、暗黒勢力と戦う際や、教団に同調する意思を表す際には、黒旗が掲げられる。ヴァレリア王国において、教団との同盟を目的とした暗黒勢力の掃討活動が黒旗作戦と称されたのは、これによるものである。


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最終更新:2010年09月20日 23:58
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