≪クラス≫: セイバー
【真名】: 無銘(グラディアトリクス)
【属性】: 中立・中庸
【筋】: B
【耐】: C++
【敏】: B
【魔】: D
【幸運】:A
【宝具】: A
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【特徴】:英霊・概念・戦士
【クラススキル】
◆ 対魔力 B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。
セイバークラスとしての補正に加えて、卓越した技術で勝利を手にした剣闘士に与えられる、アポロンの霊木から作られた月桂冠が対魔力を高めている
【ランク分の【魔】による攻撃にマイナス補正】
◆騎乗 B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない
剣闘士には様々な種類があり、中には馬や戦車に乗って戦うものもいた。
【騎乗時、【敏】にランク分÷2のプラス補正】
【騎乗時、撤退時の令呪使用数判定でランク分÷2のプラス補正】
【保有スキル】
◆直感 C
戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力。また、視覚・聴覚への妨害を半減させる効果を持つ。
【奇襲を無効化する】
【一回目の不利獲得時に判定を行い、成功した場合、一回限り均衡判定に変更する(ランクにより効果は変動する)】
幾多もの試合の中で磨き鍛え上げた直感。剣闘士は急所を露出した格好をしているが、優秀な剣闘士は神経を弱点の露出部分の防御に集中させることでダメージを防いだ。
剣闘士が戦い生き延びるには必須の才能。
◆ 魅了(戦闘) C
戦闘することによって、戦いを見ている人間を興奮させ自身に惹きつける。
サーヴァントの技術や戦いの内容が優れているほど、見物人の興奮度合いは上がり冷静さを失っていく。
【敵サーヴァントの【筋】にランク÷2(斬り捨て)の+補正、【耐】に同等の-補正】
【相手の逃走判定に-1補正】
剣闘士にとっては命がけの必死な戦いでも、ローマ市民にとって剣闘士の戦いは催し物である。
◆ 盾使い B
盾を操り攻撃を受け流す技術。高ランクの場合相手の防御を打ち破る技術を含む。
セイバーの基本装備は剣のみだが、このスキルが基本装備として盾を持つことを可能にしている。
鎧に頼れない以上剣闘士の防御手段は盾か武器を使うしかなく、優れた剣闘士は盾を壊されずに相手の攻撃を完全に防ぐ技術を持っていた。
また、逆に防御している相手に攻撃を当てることも求められていた。大きく湾曲したシーカ刀は相手の防御をかいくぐり、無防備な背中などを狙うのに最も適した武器である。
他にも防御を崩すための足技を養成機関で習得させられている。
【戦闘中のみ【耐】にランク÷2の補正(適応済み)】
ステータスの耐久:Cはあくまで生身の体の部分の耐久であり、これに直感と盾による防御技術が加わるので耐久はC++となっている。
【宝具】
◆ 約束される自由の剣(アルボル・グラディウム・ルディス)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
輝かしい戦績を収めた剣闘士が闘技会の主催者(主に皇帝)から賜る木の剣。奴隷として戦わされ続けてきた剣奴の身分からの解放の証。
通常時は彼女を召喚したマスターが持っており、マスターが敵の魔術や宝具、精神干渉により従属・拘束させられることを防ぐ。
この剣をセイバーに与えることにより、マスターが持っていた時と同様に従属と拘束を無効にした上で、セイバーとの契約を破棄し彼女にスキル「【単独行動】」を付与する。
その後再びマスターと再契約するかは彼女の意思次第。
【マスターに所持させることで、マスターに対する一切の精神干渉を無効化する】
【この宝具をセイバーに与えた時点で、マスターとの契約関係が破棄される】
◆ 偽・火神の武具(クリペウス・アキレウス)
ランク:E- 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
アキレウスの為に母の女神テティスが火と鍛冶の神であるヘーパイストスに作るように求めた武具、の模造品。
本物の鎧は軽くて頑丈な無敵の鎧だが、これはあくまで試合の為に作った偽物なのでガードできるのは腕と足だけになっている。
敵の投槍をことごとく防いだ盾も形が本物とは異なっている等、所詮は模造品といったところ。
しかし模造品といえども性能は完全には失われておらず、この武具の破壊はそれなりに困難であり
セイバーの敏捷と耐久を1ランク増加させ、敵の投擲武器に対する防御の加護を装備者に与える。
【【耐】と【敏】をワンランクアップさせる(適応済み)】
【戦闘時、矢等の投擲宝具の効果に-1の補正】
◆円形闘技場(アンピテアトゥルム・フラヴィウム)
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:10人
固有結界であり、展開される心象風景は彼女が戦い続けてきた場所である円形闘技場で行われる闘技会。
戦闘におけるルールを自身が体験してきた闘技場のものに書き換えそれを強制する。
1.観客が望んでいるのは互いに傷をつけあう「試合」の為、強力な防具の着用は許されておらず、ダメージを軽減・無効にする宝具やスキルを無効にする。
無効にされるのは鎧や体の特性であり、盾と武器での防御・回避は可能。自分の姿を隠し、一方的に攻撃することも同様に許されない。
2.同様に相手の攻撃力もセイバーと同ランクまで低下させる。あくまで攻撃力が低下するだけであり、普段通り技を繰り出し闘う事は出来る。
戦いの技術は見たいが、圧倒的な武器性能差があっては試合にならないという観客の要望に応える為の規則。
3.どちらかが戦闘不能になる、または降参した場合その敗者の処遇は観客たちに委ねられる。
無様な負け方をしたり卑怯な戦い方をした上で負ければ死が望まれ処刑、健闘すれば助命される。
魅了(戦闘)をもっているプロの剣闘士はそうそう無様な負け方はしない。
4.戦闘は基本的に1対1である。しかし変則的に5対5や2対2の試合を行う事もあったのでセイバーのマスターの意志次第で集団戦も可能。
本来は5番目の決まりである「相手が罪人の場合、武器を持たされず猛獣と戦わされ処刑される。仮に生き残った場合処刑人が処刑する」
があるが、彼女は闘技会を取り締まる側の人間ではなく、猛獣に食われる罪人は剣闘士である彼女と何度も戦っていたわけではないので、心象風景からは除外された。
【防御、回避、隠匿に関するスキル、宝具効果を無効にする】
【相手サーヴァントの宝具によって行われる【筋】【敏】の+補正がセイバーの該当ステータス+2以上になった場合、それを無効化する。スキル効果によるものには作用しない】
【どちらかがストレート負けで敗北した場合、判定で逃走判定が可能な場合においても低確率の消滅判定に移行する】
【戦闘結果が接戦に終わった場合、消滅判定が発生する場合においても確率で逃走判定が可能になる】
【セイバーの意志で戦闘人数を決定可能、ただし互いに等しい人数にならなくてはならない】
【来歴】
女剣闘士という概念でありその核は無名の女剣闘士の一人。
核となった彼女は明るく素直な性格の町娘で、毎日大好きな家族の為に働いて町の人たちとも仲良く暮らしていた。
大事な人の為に一生懸命頑張って働いて、大事な人に褒めてもらう事が彼女にとってはとても幸せ。
彼女が普通の町娘で無くなったのはローマが彼女の街を征服した時からだ。
両親を失い、彼女は奴隷として連行された。
古代ローマは男が娼館で娼婦を買う事は普通であり、彼女達は客のどんな要望にもこたえた。
また、飲食店や旅籠の女性も料金を客から金を受け取る事により、娼婦のような行為をすることもあった。
戦争で奴隷となった女性はそのような場所に売りに出される運命で、彼女もそういう店に高く買ってもらえるようにする為に必要な知識や技術の教育を仕込まれた。
しかし彼女は、自分の大事な人たちを奪っていった憎きローマ人たちを喜ばせるためにそんな事をするつもりは無く、主人に反抗的な態度を取り続ける。
そんな彼女の態度に怒り狂った主人は彼女を店ではなく剣闘士団に売り飛ばす。それは自分に刃向った彼女を苦しめる為だった。
剣闘士にするために連れてこられた養成所で、大勢の男たちに囲まれ訓練を受けなければならない日々は地獄そのもの。
毎日朝から夜まで戦闘の技術と剣闘士としての作法を体に叩き込まれ、もし訓練についていけなかった時は過酷な罰を受け、体も心もボロボロになっていく。
やがて彼女は反抗する気力を失い
「自分はもう人間として扱われることはないローマの道具なんだ」
という風に考えるようになっていった。
そんな生活の中でも彼女は剣闘士同士で交流をして仲を深めていく。
わずかしかいない他の女性の剣闘士は彼女にとって希少な同性の友人だったが、彼女らの多くは訓練に耐えきれず自殺の道を選ぶことになる。
それでも彼女は自決することはできなかった。両親から与えられた命を無駄には出来なかったし、なにより死が恐ろしかったからだ
基本的な訓練を終えた彼女は主人である興行師に連れられ、各地の闘技場を巡業しそこで戦う事になった。
胸に布を巻くことも許されず男の剣闘士と同じような装備に身を包み、憎きローマ市民のために教えられた作法で行進し、仇であるローマ皇帝を称える言葉と共に皇帝に敬礼。
そんな儀礼が終わった後、彼女の試合はトリである夜に行われることになる。新人は通常真昼の時間に戦うが、彼女は珍しい女性の剣闘士として夜に出されることになったのだ。
彼女の対戦相手は同じ女剣闘士だったが結果は敗北。彼女は身体中の切り傷から血を流し倒れ、戦えなくなったところを相手に踏みつけられる。
そんな彼女の目に入ったのは闘技場中に転がっている剣闘士の死体だった。
「自分も彼らのように殺される?」
そんな疑問と恐怖が彼女の中に渦巻いていき、新たに目に入った処刑人たちの姿が彼女の死への恐怖を更に煽る。
戦いの中で負けた剣闘士に待っているのは観客であるローマ市民からの死、または助命の判決。
死への恐怖と絶望で心が潰された彼女にローマ市民たちから与えられた判決は幸いにも助命だった。
闘技会終了後、与えられた劣悪な家屋で彼女は生き延びる事が出来たという事実に涙を流し、そのまま泣き疲れて眠りに落ちる。
だが、数日後同じ養成所の新人剣闘士たちのほとんどが試合で命を落としたという事を聞かされ、彼女は死への恐怖をより強めることになった。
次の相手は同じ女性剣闘士が用意できなかったのか、訓練所を出たばかりの剣闘士だ。新人では彼女の相手にはならず、彼女は初勝利を手に入れることができた。
新人との戦いは本格的な剣闘士試合の前座とはいえ、与えられたのは女性の彼女が屈強な男の剣闘士を倒したことに対しての称賛だった。
これは彼女が奴隷となってから初めて褒めてもらえた、価値を認められた瞬間である。
この時、彼女は確かに自分が勝利し称賛された時に「嬉しい」と感じていることを認識する。
彼女は奴隷になってから初めて感じた「嬉しい」ことの為に、更に鍛錬を積み重ね勝利を掴み取る。
卓越した強さの剣闘士の証として月桂冠を貰う事もでき、時には多額の金を与えられることもあった。彼女は確信する。
「このまま剣闘士として戦う事が自分の幸せになる。これが自分に認められた唯一の他人から認められる方法なんだ」
依然、死への恐怖も彼女の心に残り続けていたが、それ以上に手に入れた幸せは甘美で魅力的なものだった。
そして彼女は全力で戦い続けた。時には相手の命を奪ってしまう事があっても、自分にはもうこの剣闘士としての生き方しかできないと信じて。
ところがある闘技会の後、彼女はローマ皇帝から木の剣を賜る。木の剣は剣闘士の身分からの解放を意味するものだ。
突然、与えられた自由に困惑しながらも彼女は決まり通り剣闘士を辞めて、奴隷ではないが自由民の中でも最低の身分になった。
しかし、彼女を待っていたのは周りの人間からの蔑視。剣闘士は最初に奴隷にされた時に彼女がなる予定だった売春婦と同類とされ、最下等の存在だった。
彼女はそんな現実に絶望してしまう。そこに差し込んだわずかな光、それは「またあなたが剣闘士として戦うところが見たい」という剣闘士としての彼女の価値を認める声だった。
「自分に人間としての価値なんてない、あるのは剣闘士としての価値だけだ」
戦いの中で確信した通り、自分には剣闘士としての生き方しかできなかったのだと悟った彼女は剣闘士に戻った。
これらが優秀な剣闘士を自主的に戦わせ続けるための罠だとも知らずに。
彼女は、ある時珍しい戦いをさせられることになる。
それはローマが征服したギリシャの神話に登場するアキレウスと、アマゾンの女王ペンテシレイアとの戦いを参考にした試合をするというものだった。
つまり彼女はアキレウスの女性名である「アキリア」として、対戦相手の女剣闘士はアマゾンの「アマゾニア」として、それぞれの衣装に身を包み戦うのである。
戦いの内容は苛烈を極めたが、神話の内容通り彼女はアキリアとしてアマゾニアに打ち勝った。
負けた女剣闘士は「自分も神話の通りにここで殺される」と思い死の恐怖に怯える。
そんな怯える相手を見て、彼女は自分が最初の試合をしたときのことを思い出し、自分の思いを見つめ直した
そういえば自分も初めての試合は死の恐怖に怯えていた
-その後、死にたくないから頑張って訓練したのになんで今も戦ってるんだろう?
剣闘士としての生き方しか自分には出来ないから
-なんでこの生き方しかできないのだろう?
剣闘士としての自分だけが認められ、褒められ、幸せを感じることができるから
-戦う事で誰に褒めてもらおうとしてるんだろう?
この国に住んでいるローマの市民たちに、自分はローマの人たちに認められ称賛されるために戦っているんだ
最初は死にたくなかっただけなのに
-なんで死にたくなかったんだろう?
確か……両親に与えられた命を無駄にできなかったから
-両親の事が私にとって重要なのはなんで?
……大好きだったから、二人に褒めてもらうのが私の幸せだったから
そう、褒めてほしかった相手はローマ市民たちじゃない、本当に認めてほしかった人を私から奪ったローマじゃない
いつの間にか戦う目的が変わっていて、家族を奪ったローマの奴隷として戦う事に幸せを感じてしまっていた
木剣を受け取った時にローマの道具であることをやめることができたのに命を無駄にしちゃいけなかったのに戦い続け、自分の生死をローマに委ねてしまった
「これでは本当に最下等の人間だ」と後悔する彼女と、相手の剣闘士に与えられた判定は「健闘を称え両者に木剣を授ける」というものだった。
再び最低の身分になった彼女だが、市民としての権利を与えられなくても、周囲の人間にどう思われようと剣闘士に戻らないことを決める。
剣闘士以外の自分に価値がなかったとしても、自分から仇を楽しませるための道具に成り下がり、命を粗末にしてはいけない、そういう決断だった。
残りの人生を両親と自分が殺した相手、養成所の仲間たちへの懺悔と彼らの冥福を祈ることに費やし、彼女の人生は幕を閉じた。
本来、女剣闘士は極めて稀な存在だったため、剣闘士=男という概念が定着しつつあった現代において彼女の存在は誰にも知られないはずだった。
しかし、彼女をモデルにしたブロンズ像と最後にアキリアとして戦った様子を描いたレリーフが残ってしまい
それらが発掘され「女剣闘士が実在していた」という事実が明るみに出たせいで彼女は再び剣闘士として聖杯戦争に召喚されることになってしまう。
「剣闘士の姿で召喚されたのは、やっぱりこの自分にしか価値が無いから?
そうだとしても今度は自分の幸せの為ではなく、仇の娯楽の為でもなく、多くの人間を救うために戦おう。
この聖杯戦争は隷属を受け入れて仇を楽しませるために戦い続けた自分に与えられた罰であり、贖罪の機会なのだ」
【聖杯への願い】
自分のような人でありながら道具として扱われる人間をこれ以上つくらないために、人を家畜にする事、道具にすることを禁ずる。またはその為に受肉して戦い続けるのが願い。
道具にされる人間をなくすために、自分がサーヴァントというマスターに隷属する道具になる、という矛盾を抱えているが
聖杯戦争に召喚され自分が再び剣闘士として戦うのは、剣闘士だった時代に身も心もローマ帝国に服従してしまった罰なのだと考えている。
彼女が生前決めた「命を粗末にしてはいけない」という方に関しては、最後に剣闘士を辞めて暮らしていたので彼女の中ではある程度は達成済み。
もちろん自殺行為等は今でも絶対にしてはいけないと思っているが、一度生を全うした以上もうひとつの「仇の道具に成り下がった」という罪に対する贖罪を優先することにしている。
剣闘士をやめて他人に隷属しない、というやり方での贖罪は生前に実行済みなので別の方法での贖い方をやろうとしている。
召喚された際の姿が剣闘士だった事と、剣闘士をやっていなければ自分はこの姿で聖杯戦争に召喚され、願いを叶える機会を手にすることはできなかったという事実から
これは「剣闘士としての自分で罪を償え」という罰だと受け止めている。
【性格】
奴隷になる以前は明るく素直だったが、現在の彼女は控えめで従順。とはいえ、無駄に命を危険にさらすような行為はしたくないと思っているし、悪逆非道には眉をひそめる。
生前はローマ市民の娯楽のための道具であった彼女だが
「自分に剣闘士としての価値しか無いのなら、同じ誰かの道具になるとしても今度は多くの人を助けるための道具でありたい」と考えている。
蔑まれることには慣れきっており、剣闘士ではない人間としての自分の価値が他人に認められることはない、と諦めてしまった。
また、王や貴族、伝説上の戦士など名だたる英雄が参戦する中で、自分が英雄ではない無名の奴隷であることに引け目を感じており、自分は「ハズレ」ではないかと考えるほど。
それでも戦闘時には、多くの剣闘士が死んでいく中で戦い生き残った者としての誇りをもって願いの為に戦う。
家事については身分が低かったこともあり自分で生活できる程度の家事力はあるのでやってくれる。
1人の女性としては、当時娼婦ですら覆っていた胸を露出して多くの人間に見せていた事や
当時のローマの性事情が現代に比べてはるかに乱れていた事、娼婦としての教育を施されて清純な乙女で無くなっていることもあり自己評価は非常に低い。
見られても触れられても構わないけど、もし恋愛対象として見られてしまった場合は、自分が相手にとってふさわしくない事を教えてやめさせようとする。
セイバーを剣闘士として戦い続けさせるか、それとも1人の人間として大事にするかはマスターの判断に委ねられる。
【AAもしくは容姿】
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女戦士(Dragon Quest3)
鍛え上げられた強い筋肉がつき、それでいて艶かしさを失っていない肉体。その上からアームガードとグリーブ、兜を装備している。
胸は観客の男性を興奮させ楽しませるために完全に露出させられていたが、布で覆うことが許される時もたまにあった。
腰の方も露出度は高いがさすがに完全に露出はしていない。召喚された際に現代の知識を会得したので胸を晒さない様にガードすることにした。
全体的にかなり露出度の高い格好になっているが、そういう目的も兼ねた装備であり女剣闘士は男性にそのような目で見られる役割もある、と分かっているのであまり気にしていない
【行動方針】
マスターの命令、方針に従属。というより、マスターの作戦、戦略に頼るしか選択肢が無いともいえる。
理由として剣闘士の対戦相手は闘技会を運営する人間が用意し、反乱も起こさなかった彼女は軍や仲間を率いた経験も無いので戦略を考えるのは非常に苦手。
本人としてはなるべく1対1にしたい(これは騎士道精神などではなく、この形式の試合が最も多く慣れているから)と考えてはいるが、その為にどうすればいいか悩むだろう。
セイバークラスとしては最低クラスの攻撃範囲も敵が複数の場合足を引っ張る。
その為の固有結界があるが木剣を手にした後は、マスターが信頼できなければ願いを叶えるために
契約できそうな別のマスターの所に向かい信頼できるのであればそのマスターと再び契約しようとする。
【備考】
最も身分が低いセイバー。盾を装備している。
「女剣闘士が実在した」という事が現代において発覚する原因となったハンブルクの美術工芸博物館に所蔵されている女性のブロンズ像、
大英博物館の2人の女剣闘士が描かれた大理石のレリーフのモデルになった女剣闘士。
最終更新:2016年05月01日 01:24