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宗教と神話 > バルデル

Balder
バルドルとも読む。北欧神話の大神オーディンと愛と豊穣の女神フレッグの息子。
太陽の神、春の神、平和の神と推定されているが、正確に何の神なのかは不明。
ラグナロクで世界が滅びた後に現れる新世界に甦るとされている。罪なくして一度死んだ後に復活するという神話は、キリスト教の伝播に伴ってその影響を受けたものとも考えられている。山室静によれば、バルドルはサガなどでは戦士とみなされており、彼が神として崇拝されていた形跡はないという。(『北欧の神話』, 山室静, 筑摩書房, 1982年)
『パヴァーヌ』の「第2旋律通信手」では、世界を支える巨大なトネリコ「イグドラシル」に両手のひらを釘で打ち付けられ、血を流して亡くなったと描写されている。
ゲルマン・北欧神話の第一資料「散文エッダ」によれば、バルデルは非常に姿が美しくあらゆる神々から愛されていたが、ロキの奸計によって、バルデル自身の盲目の弟にヤドギリの枝で射抜かれて亡くなった。オーディンが黄泉の国まで女神ヘルを訪ねてバルデルを生き返らせるよう直訴し、「万物全てがバルデルの死を悼むのであれば返そう」と言われたが、テックという女巨人が泣かなかったために、生き返ることはできなかった。テックとは実は女に姿を変えたロキだったと言われている。
最終更新:2016年04月20日 01:21