終焉に至る空
『
Last One Standing』の内包者のみが展開出来る侵食世界。一種の異界そのもの。
内部はさながら、僅かに黄金の光を放つエメラルドで出来た半球の内側のような空間となっている。
結界を展開した後は、術者が意図的に解除しない限り、その異界は維持し続けられる。また、術者が異界の内部に居続けなくても同様。
効力は全ての時空、次元、世界への連結。現在過去未来は愚か、平行世界や異世界さえ繋げるという代物。この異空間を利用すれば、辿り着けぬ場所は存在しないとされる。
基本、出入りは自由で、意識せずに異界の外に脱出した場合は自分のいた時空、世界、時間に戻される。
また、正体不明のエネルギーに満ちており、この異空間内にいる者達は例外無く潜在能力を引き出され、存在として強化される。
尚、これらの効果は絶対法則形成能力によって打ち消される事は無い。形成ルール自体が違い過ぎる事もある。だがそれ以上に、外側にありながら全存在の内側に介在する『Last One Standing』による絶対法則形成と、一個人による絶対法則形成のどちらが強いかと言う話になってしまう為。
絶対法則形成能力を使用した者でさえ『終焉に至る空』の展開を無意識に手伝ってしまう以上、『終焉に至る空』以外の絶対法則形成能力を展開したとしても、事実上打ち消す事は適わない。
例えどれだけ単純化された絶対法則形成であれ、全存在の総意で形成されたモノを打ち消す事は、不可能とは言わないが絶望的に難しいのである。
最終更新:2007年05月24日 15:45