還者
『』の外側に位置する者。廃棄概念処理者。
『』の影響を受けるモノ全てに、謂れも無き『全ての敵対者』として認識されるモノ達。ありとあらゆるモノに対して相殺、対消滅を起こす特性を持つ『反事象存在』
七輝衆の者達は彼らを『Overd System Surveillant』と呼ぶ。
彼らの役割は、朽ち果てた『時空』や『次元』、上書き等によって不要となった平行世界などを、『
置き去りの夢空』にて処理し、完全に消し去る事。余った世界を処置しないまま放置した場合、急激に増え過ぎた平行世界の残骸が、『外空』に存在する者達の領域を圧迫し、彼らを押し潰してしまう危険性を孕む為、不要となり、
『』よりあふれ出た世界を抹殺する必要性が彼らには存在する。
『敵として認識されてしまう』特性を持つ為、還者としての気配を押し殺していない状況に於いては、如何なる存在からも敵視されてしまうという特性を持つ。
ありとあらゆる総ての外側を在地とする彼らは、
『』の影響の外側に在る限りは無敵といって差し支えない。だが、
『』の影響がある領域、つまり通常の世界に於いては常に妨害を受けているようなもので、何者からも知覚、干渉されず、また、何者にも干渉が出来ない。その為、通常の世界に干渉する際は寄り代が如何あっても必要となる。
尚その際、憑依対象の属性が『虚無』…つまり属性そのものが存在しない場合、還者と憑依対象との相互干渉が極めて少なくなる為、外見的に目立った変質が起こらず、また、還者の自我というモノが極めて希薄な為、憑依対象に自我が引っ張られる形となる。
逆に何かしらの属性を持ち合わせている場合、存在や概念としての相互干渉が激しくなり、憑依対象の外見が変質、内面は自我崩壊を招き、憑依対象を外部と内部両面から完全に破壊してしまう。(尚、コレに該当しないのが全属性、或いは『』に肉体が繋がっている場合の憑依対象者。肉体の変質こそ起こるものの、魂が安定し、余計な相互干渉を起こさない為か、還者と憑依対象の自我の喰い合いが起こらないようである)
尚、属性関係なしに還者と憑依対象が完全に適合する場合が存在する。コレを大抵の場合、
還者完全体と呼ぶ。
基本的に『生』と『死』、『有』と『無』等といった概念が意味を為さない為、『外側』への干渉を可能とする手段を以ってしか、彼らを殺し切る事は不可能。また、
置き去りの夢空圏内に於いては、彼らを殺し切る手段が事実上存在しない。
尚、通常世界にて彼らそのもの(寄り代の死に非ず)が死んだ場合、消え逝く瞬間に自身を殺害した存在の内部に『自ら』を再構成し、その対象を『還者』へと強制的に造り変えてしまう特性を持つ。
最終更新:2009年08月20日 05:16