橘道貫(たちばなのみちつら)


種族:悪霊(元人間)
年齢:死亡時36歳、千年以上経過
性別:男
身長:166cm
体重:51kg
職業:従三位中納言
属性:?
属性均衡:?
戦闘スタイル:怨念、瘴気、祟り、怖がらせる
イメージCV:速水奨

設定


平安時代中期の貴族。萩姫の父親、悪蛇王の父であり祖父にあたる。
死人よりも青白い白皙、冷たい切れ長の目に薄化粧を施し、すらりとした体躯の優雅な外見を持っているが、見る者を凍りつかせるような恐ろしい空気をまとっている。
冷血、野心家で独占欲が強く高圧的、好き嫌いが激しく倫理観を持たず、はっきり言って相当性格が悪い。
自分の娘である萩姫に対しても高圧的な独占欲を示す一方、父親らしい愛情もまた多分に持ち合わせている。
しかし、恐れ忌み嫌っている悪蛇王に対しては非人間的なまでに冷血。

中流貴族の出身で有能な文官であり、従三位の位に上り詰めるのも早かった。
怜悧さと野心家な性格を大いに発揮し、あの手この手で権力をものしていくが、一方悪事にもためらうことなく手を染め、裏では数々の非道な行いをした。
一時政敵との争いに敗れて左遷され、精神的に不安定になるあまり、腹いせのようにしてわずか12歳だった娘の萩姫を手籠めにしてしまう。
その結果、萩姫との間に悪蛇王(春宵)が生まれたが、春宵の醜悪な姿に恐れをなした。数年は耐えていたが、やがて萩姫に命じて山奥に捨てさせる。
時同じくして道貫の悪心を疑った帝により夜剣櫻相模鼓彦が彼の屋敷に派遣され、一時的に道貫の部下となった。その間、櫻と関係を結ぶ。
春宵を捨てさせてしばらくした後、萩姫をとある貴族のもとに輿入れさせるが、ちょうどその頃政敵との関係悪化は最高点に達し、政敵に雇われた草薙によって娘ともども嬲り殺しにされてしまう。
しかし、その暗い怨念と業の深さは彼の霊魂をこの世に留め続け、いくらもたたぬうちに彼をおぞましい悪霊へと変えた。
千年が経つうちに世の怨みを食らって悪霊となった道貫の力は増しに増している。

生まれつき、「妖怪・物の怪・化け物の類に特によく影響を与えるフェロモン」の持ち主である。そのため、彼自身が興味を持たずとも多くの妖怪たちが彼に惹かれることとなる。
(フェロモンの効果は受け手によって個人差があるが、最小でも「好感を持つ」などの効き目はあるようだ)
道貫がまだ若かったある日、彼の屋敷に一匹の妖狐が忍び込み、悪さをした。家人が総出で追っても平気の平左だったが、道貫に密かに取り押さえられると急におとなしくなってしまった。
「もう悪さをしない」との約束で道貫は妖狐を放してやるものの、妖狐は前述の効果もあって道貫に惹かれ、それから夜な夜な彼の屋敷に栗や木の実、川魚や雉などを届けるようになる。
そのうち道貫も妖狐を可愛く思い、人間の女の姿に化けさせてこれを妻とした。
この妖狐との間に生まれたのが萩姫であり、萩姫は半分が妖狐ということになる。
妻は萩姫を生んだ時死亡した。この時、道貫はかなり心身ともに衰弱したが、幼い娘のためにと気力を取り戻し、以来妻を迎えず萩姫を育てた。

現在、やはり死霊と化した萩姫と和解し、うまくやっている。
また、生前恋人であった夜剣櫻とも再会し、生前と同じ、いやそれ以上の関係をはぐくみ取り戻しつつある。
相模鼓彦はその忠誠心の高さもあって、道貫にとって上記二人以外に唯一心を許せる頼もしい存在である。
現在、実体を持つ霊体として萩姫とともにLLLに滞在(?)しているが、上記の胸糞の悪い性格も相まってLLLの面々とは仲があまり良くない、というより嫌われている。
また、自分と娘を一度は殺した草薙、悪意を懲らしてくる蜻蜒などに対する敵愾心は強い。

成仏はしないどころか悪霊として力を増しつつも、現世でそれなりに上手くやっている道貫であったが、意識の水面下に抑え込んでいる懸案事項が一つある。
彼にとって最大の恐怖と嫌悪の対象、実の息子であり孫であったもの、悪蛇王と呼ばれる物の怪である―――。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2009年07月25日 00:48