相模鼓彦(さがみのこひこ)

種族:狗賓
年齢:約千歳(外見年齢17、8歳)
性別:男
身長:177cm
体重:63kg
職業:木葉天狗斥候、鍛冶・砥師、大工
属性:地 雷
属性均衡:『刹』
戦闘スタイル:刀や棍を使った近接格闘術
イメージCV:鈴村健一

「ですから自分は犬ではなく狼です!」

設定

銀のような白髪の若い剣士。狗賓族の青年で白い尾と犬耳を持ち、鋭い嗅覚と聴覚を有する。
実直で生真面目一辺倒な自分に厳格な気質の持ち主。代わりに、他人に対しては軟弱と言える程押しが弱い面も。
基本的には穏やかで優しく、ともすれば流されやすい性格だが、誰かを守る時は大怪我すら厭わない無謀さと強引さが顔を出す。
種族的に弱い狗賓族でありながら、その剣腕は通常敵うはずもない大天狗や鬼ですら一太刀で斬り伏せてしまう程の研鑽が積まれている。

元は時の帝直属の護衛役であり、平安時代の一時期夜剣櫻の部下として共に行動していた。当時の(表面上の)役職は近衛府将曹。
その時期に一時櫻と共に橘道貫萩姫に仕えており、後に2人が殺された時守れなかった事を深く悔やんでいる(その時既に鼓彦は橘邸護衛の任を解かれていた)。
その罪滅ぼしの為か霊となった道貫と萩には深い忠誠を誓っている。
また彼らが暮らすLLLには良く足を運んでいるようで、ティルと碁を指している所が度々見かけられる。
天然ボケを繰り出す度に西方涼碁にツッコまれている所も良く見かけられている。

櫻の部下になる前には都に戦をもたらすため暗躍していた妖孤藤原真周を調伏する為、時の陰陽師達と共に闘い
一週間以上にも及ぶ死闘の末に八本の尾のうち二本を切り落とし、京から追い払った。
それ以降、彼とは様々な面で深い因縁のある関係である。

彼が仕えてから数代目かの天皇が崩御したのを切欠に都を離れて人里離れた山深い森で暮らしていた。
その為千年振りに里に下りたが現在の貨幣を持っておらず行き倒れていた所を櫻に保護され、彼女の居候先である朔夜凪之命の神社で共に暮らすこととなった。
とは言え現在は神社裏の山に鍛冶場兼庵を結んでおり、神社で仕事(掃除等)をした後に庵で寝るということも増えている。
山にいた頃は動物や妖怪に好かれ、梟や熊や狐からは自然の知識を授けられ、雷獣鎌鼬からは雷術や剣技を教わった。
特におばりよんには大層懐かれており、彼を追って山を降りてきた。

彼の使う刀や大薙刀は全て自作である。
アボイタカラを精製して作られた玉鋼より打たれたその刀は常に刀身に薄青く光が揺らめいており、
フィーネ・アインハルトをして「鼓彦にとって最強の剣」と言わしめる傑作である。
戦闘においては彼の手足となり、敵を薙ぎ払う。

同じ師に育てられ兄弟のように育った佐徳太彦(本名:鈴)という妹分がいるが鼓彦は千年近く『弟』だと思っていたり、
京に居た頃は女性から文を貰うことも多々あったが「他の男性に渡して欲しいのだろう」と思い、好意に気が付かなかったりと、
女性の事に関しては超ド級の朴念仁っぷりを発揮するが、彼には永い間待ち続けている想い人がいる。

過去

彼は永く生きた白狼が妖怪化し狗賓になった存在である。
妖怪化したばかりの赤子の時に木葉天狗に拾われ、木葉天狗として師に育てられた。「相模鼓彦」の名は師がつけた。
太彦と出会ったのはこの時期である。
人間で言う元服を迎える歳になった頃、師に宮仕えを打診され上京した。
その後とある貴族の屋敷の護衛をしていた時、その貴族の姫宮と恋に落ちた。
しかし身分の差によって想いは叶わず、姫宮が斎宮に選ばれた事で傍に仕え続ける事も叶わなくなり
二人は互いに胸の内を告げ合う事なく別れることになった。
そして最後は寿命の差によって、彼らは永遠に分かたれた。
鼓彦は今でも、夢枕に立った姫の「生まれ変わるまで待っていて欲しい」という言葉を信じて、彼女と再び巡り合う日を待ち続けている。

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最終更新:2009年07月22日 04:02