第一節~始まりは小さな事から~ Bパート
~~~教室~~~
「鞄、鞄っと・・・」
教室に戻ると、同じクラスの男子、女子が数名話し込んでいたが、白箕は全く気にしていなかった。
白箕が妖架と自分の鞄を持って教室を出て行こうとすると、男子が一人こっちに歩いてきた。
「おい!お前、最近前にもましてクールぶってるらしいじゃねぇか!?もてようと必死か?おい!」
白箕はクールぶっているのではなく、只単に暇なだけだった・・・他人から見ればクールぶっている様にも、見えるが・・・
「おい!何か言ってみろ!?図星か!?」
白箕はまるで気にしていない様子・・・無視して、教室を出て行こうとする。
「無視すんな!テメェー!」
無視した白箕に怒って、白箕に突然殴りかかる・・・
「お~い!程々にしとけよ~!」
周りの生徒もその男に乗っている。
「ハァ・・・」
スッ・・・ドッ・・・ズガァァン!
白箕は殴り掛かって来た拳を避け、みぞおちに蹴りを喰らわせた・・・勿論、その男子は吹き飛び、机や椅子が教室内に散乱する。
「俺に無駄な手間かけさせるな・・・」
白箕はそう言い残すと、教室を出て行った。
「痛っててて・・・・・あの野郎・・・」
~~~下駄箱~~~
「おっそいな・・・白箕の奴・・・」
妖架は少しイライラしながら、白箕を待っていた・・・
その時、階段から足音がした・・・
「あっ!おっそいぞ~!白箕~!」
階段から降りてきたのは白箕だった。
「あ~、悪い・・・教室で変な奴らに絡まれてな・・・」
妖架はなぜ遅れたか聞いた・・・すると、白箕は遅れたのは、教室で変なのに絡まれたからと答えた。
「それで?」
妖架は別に聞かなくても答えは分かっていると言う顔で、白箕に聞いた。
「返り打ちにした。」
白箕も当然かの様に答える。
「まぁ、そうだろうな・・・」
妖架は、特に興味なさげに答える。
実はこの二人・・・・・・武術とか習ってないのに・・・【物凄く強い!】・・・
白箕の方が少々強いが、ほぼ同格の強さ・・・中学二年生の平均の強さが100だとすると、この二人の強さは余裕で500位行くと思われる。
「んで?妖架・・・白銀学校って結構遠いよな?どう行くつもりだ?」
白箕が妖架に問いかけると、妖架はハッ!と今気付いたかのようにこう答えた。
「特にない・・・」
鳳凰学校から、白銀学校まで、約4キロ・・・
箱の重さ・・・4キロ位・・・
普通の人なら軽く死ねるかもね♪
「ったく・・・妖架らしいっつうか・・・何と言うか・・・」
白箕は呆れて物も言えない感じだった。
上履きを靴に履き替え、外に出る二人・・・
~~~校庭~~~
最終更新:2009年02月16日 02:03