ここは、全国に数か所しかない特殊な学園、戦闘技術育成学園。
この話の舞台となる学園は第7学園・南名学園である。
咲「ここが南名学園かぁ・・・なんで戦闘技術育成学園なんかにいるんだろ・・・私・・・」
この少女の名は春樹 咲。以前在学していた学校では
成績トップ、運動万能、性格◎(友達談)という非の打ちどころのない経歴を持つ。
運動万能という点が戦闘技術育成学園に強制的に入学させられることになるきっかけだった。
学生1「なぁ、ここ最新の技術でバーチャル戦闘授業らしいぜ。」
学生2「そのくらい知ってるっつーの。」
学生1「けど、これは知らないだろ?一ヶ月に一度大会があって、それに優勝したら無茶な要求じゃなかったら
なんでも要求にこたえるらしいぞ。それで金稼いだ人もいるらしいし。」
学生2「マジかよ!?おれ、小遣い少なくてさ・・・」
学生1「まぁ、オレらじゃ優勝できないけどなっ!」
学生2「夢をつぶすなよ・・・」
この学園ができてから、1年程度経つ。この情報は入学後の学生しか知らないはずなのだが、なぜか漏れている。
咲「はぁ・・・普通の学校に行きたかった・・・」
グチをいいながらもしっかりと足を動かしている咲はその話が聞こえたのか、更にここにいたくなくなったらしい。
雷「そんなこと言うなって。一応友達もいるじゃんか。」
咲「嫌なものは嫌だし・・・」
雷「グダグダ言わずに諦めろって。」
この少年は光陰 雷。彼は先ほどの話を聞いて入学した。
一番の理由は、勉強が嫌いだからだ。この学園は実技中心で、勉強はほとんどしない。
咲「確かに・・・諦めて、ここでの生活を満喫しますか。」
雷「けど、咲には勝てないだろうな・・・手加減してくれ!」
咲「私、そうゆうの嫌いだから全力でつぶすよ。」
そういって先は早足で集会所に向かった。
後ろから雷が「頼むって!」とか、「ちょっ、待ってよ!」とかいってるが無視した。
集会所で全員が整列したら、校長からの挨拶があった。
いや、挨拶と呼べるものではなかった。
校長「おい!糞餓鬼ども!ここでは毎日が戦争だ、死ぬ気で生きろ!てめぇらがまともに戦えるまでしごき倒すから覚悟しろや!!」
1000人は入れるであろう巨大な集会所が揺れるほどの大声で校長は叫んだ。
その大声で倒れる生徒も少なくなかった。
校長「ちっ、軟弱な奴らだ。今日は午後からどの程度の力量かテストする。1時にもう一度ここに集まれ!いいな?」
異論を唱えるものは当然いない。
解散の掛け声で散り散りに生徒は集会所を出た。
最終更新:2009年02月26日 21:16