物語第一章・学校編
第二節~つまらない日常~ Cパート
~~~鳳凰学園~~~
(はぁ~・・・妖架の奴・・・早く戻ってこねぇ~かなぁ~)
妖架が入院してから一週間たった・・・妖架はまだ病院から退院できないらしい。
白箕は暇で死にそうなくらいだった。
(妖架が居たから・・・つまらなくて済んだのに・・・あの馬鹿が・・・)
白箕は毎日妖架のお見舞いに行っているらしいが、妖架を包む包帯が取れていた事は一度もない。
(・・・まぁ・・・その内戻ってくるだろ)
白箕がそんな思いに耽っていると、教室に居る生徒達が話している事が気になった。
「なぁ、知ってるか?最近うちの学校の生徒が帰り道に襲われてるのを。」
「ああ、知ってる知ってる、何でも、犯人は帝王都中学の奴ららしいぜ。」
白箕はこの会話を聞いて、内心少し嬉しさが出てきた。
理由は、“暇を潰せる”からだ。
白箕は話していた生徒に、話を詳しく話させた。
話していた生徒から聞いた所によると、うちの学校の生徒を襲っているのは、帝王都中学校の闇うち部隊と呼ばれているらしい。
(さぁ~って・・・妖架が帰って来ないうちに、帝王都中学の・・・闇うち部隊を・・・潰そうかな・・・)
この喧嘩が後の、事件を起こす事をこの時の白箕には知るよしもなかった・・・
だが、白箕は学校が終わったら一先ず病院へ行った。
~~~病院~~~
帝王都中学の奴らは、怪我人だろうと容赦せずに、襲いかかると聞いて、妖架の元に行った。
妖架は病院でまだ入院中・・・襲われたら大変だと思い、素早く向かった。
案の定、病院へ行くと、妖架の病室に数名の白い学生服を着ている男が数名いた。
「誰だ!てめぇ!」
入ってきた白箕を見て、不審に思った奴らが、白箕に襲いかかろうとした。
「邪魔くせぇ・・・」
「くっ・・・!!白箕!逃げるんだ!」
白箕は殴り掛かってきた奴の拳を避け、掴み、突き飛ばした。
妖架は白箕に逃げるように、言った。
「お前・・・馬鹿か・・・?・・・お前を置いて・・・逃げれるかよ・・・」
「白箕・・・お前・・・」
「おい、お前ら・・・ここじゃ迷惑だ・・・向かいにある空き地に来い・・・相手してやる・・・」
「何だとてめ・・・うっ・・!」
白箕は眼力で、相手を圧倒し、従わせた。
~~~空き地~~~
「ここなら・・・邪魔は入らない・・・遠慮なく来な・・・」
最終更新:2009年03月27日 23:22