物語第一章・学校編
第三節~ゴングは鳴った~ Bパート
「さぁ~て・・・妖架を襲った分も含めて・・・今から・・・叩き潰しに行くかな・・・いや・・・やめておこう・・・妖架が治ってからでいいや・・・」
白箕は徐々に興味が薄れていった。
そう、相手が弱すぎてつまらないからだ。
ならば、今潰すよりも、後で潰した方が楽できるからだ。
「ん・・・白箕か・・・おはよ。」
「おはよ・・・じゃねぇよ・・・ったく・・・」
白箕は呆れた感じで妖架に言った。
「あ、そうだ・・・あいつ等潰すのは・・・おまえが治ってからに・・・する・・・」
「マジか!やったねー!」
~それから、三日後~
~~~鳳凰学校~~~
「う~ん・・・はぁ~、久々の学校だー!」
「・・・よかったな・・・」
白箕は学校に行く途中に妖架に出会い、一緒に学校に来る事にし、今教室に向かっている。
~~~教室~~
「ん?」
妖架は教室に入った瞬間に違和感を感じた。
そう、溢れ出る殺気を感じ取ったからだ。
「よう・・・怪我人、もう傷は癒えたかい?」
教室に居る生徒の一人がそういった瞬間に、教室にいた男子達が一斉に武器を取り出した。
「何のつもりだ?」
妖架が尋ねると、意外な返答が返ってきた。
「お前ら二人の首を帝王都中学の五人衆に引き渡せば、俺達は助かるんだよ!」
こんな意外ん返答が返ってくるとは思わなかった。
「お前ら・・・頭・・・大丈夫か?・・・利用されてるだけってのに・・・気付けよな。」
白箕が、男子達に言う。
「黙れぇ!!やれ!」
さっきから喋っている奴が、リーダーの様だ。
彼の一声で一斉に教室の男子達が襲いかかって来た。
「「はぁ~・・・面倒だな・・・」」
二人は同じセリフを喋ると、一斉に廊下に飛び出た。
妖架は左、白箕は右に逃げた。
~~~廊下~~~
「逃がすなぁ!追えぇ!!」
白箕は逃げる前に一瞬、男の顔を見た。
白箕はその男を知っていた・・・そう、彼は以前教室でからんできて、白箕に吹き飛ばされた奴だった。
男が叫ぶと、教室から溢れんばかりに生徒が出て来る。
そして、その大量の足音が引き金になり、他の教室の奴ら、挙句の果てには一年、三年の教室の男子が全員出てくる始末。
殆ど、白箕&妖架VS鳳凰学校の男子全員状態になっていた。
だが、その時、白箕達の教室では、嵐の後の静けさの中・・・教室に1人の女子が窓際の席に座っていたのは、誰も知らない。
最終更新:2009年03月27日 23:25