本家・破滅への鎮魂歌~レクイエム~・第四話

                  物語第一章・学校編
           第四節~謎の少女現る~ Aパート

                  ~~~病院~~~

「もう!退院したばかりなのにまた怪我して!
 何をしたのよ!」
「だから!学校の生徒全員を相手にしてたんだよ!
 本当だって!」

妖架は家族内で揉めていた。
その頃白箕は・・・

「白箕・・・平気?大丈夫?
 あんまり無理なことしたらだめだよ?
 私が悲しくなっちゃうから・・ね?」
「分かってるよ・・・」

白箕はどうやら重宝されている様だ。
ちなみに、白箕の家は白箕の小さな頃に両親をなくし、姉と白箕と弟の三人で暮らしている。

叔父と叔母から資金援助をして貰って居るらしいが、今日はまだ来ていない様だ・・・

「姉貴はもう帰っていいよ・・・
 優喜が腹空かせて待ってるんだろ・・・?」
「そうだね・・・そうするよ。」

優喜とは、弟の名前。
年齢は白箕の一つ下で、違う中学に通っている。

「じゃ、帰るから、今日はゆっくり休んでね。」
「ああ・・・」

白箕の姉は帰って行った・・・
その時には妖架の母親も帰って居た。

「よぉ、遼さん何か言ってた?」
「お大事にねって・・・さ・・・」

遼さんとは白箕の姉の事である。
年齢は白箕の3つ上でしっかり者の頼れる姉だ。

「そうか・・・まぁ、今日はもう眠ろうぜ・・・」
「もう・・・こんな時間か・・・」

既に時刻は10時を回っていた。

二人とも、何も無かったかの様に眠りについて居た。

それから、しばらくたつと、二人とも腕はまだ治って居ないが、退院できるほど傷の治りは早かった。

「思ったより早く退院出来たな。」
「・・・ああ・・・」

今日は日曜日・・・家に帰って二人ともゆっくりして行くと言う。

(そうえば学校の奴ら・・・一体どうしたんだ?
 何をあそこまで恐れているんだ・・・
 全然わからねぇ・・・)

妖架は家に帰る途中で、色んな事を考えていた。
学校の奴らの豹変・・・帝王都学園の奴ら・・・
闇打ちの件・・・謎が多すぎる・・・

その時だった・・・二人の前に1人の少女が現れたのは・・・

「こんにちは・・・お二人さん。」
「誰だ?」

妖架が率直に答える。

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最終更新:2009年04月01日 22:37
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