物語第一章・学校編
第四節~謎の少女現る~ Bパート
「誰だ?」
妖架が率直に答える。
「私はただの通りすがりですよ。
お二人にお伝えしたい事があるだけですよ。」
「・・・俺らに・・・伝えたい事・・・?」
「何だそれは?」
その少女は二人にある事を伝えたいと言う。
それは何か?二人には思い当たる節がいくつかあるが、どれかは分からなかった。
「それは、帝王都の事です。」
「「!!」」
二人とも少女の言葉に驚きを隠せない様子だ。
「今回の帝王都の狙いは君あなたたち二人何ですよ。
いや、正確に言うと、帝王都は彼方達二人と、白銀中学の二人を狙っています。」
「白銀中学の連中も狙われているのか?」
「そう言う事ですね。」
ますます謎は深まるばかりだ・・・
(帝王都学園の奴らの狙いが全く分からない・・・
白銀中学の奴らは分からないが、俺ら二人を狙う理由が分からない・・・)
「それでは・・・私のお伝えしたい事はこれで終わりです。
学校でまた会いましょ。」
そう言うと少女は走り去っていった。
「ちょっ!まだ聞きたい事が!・・・あ~あ・・・早くて追い付けねぇや・・・なぁ、白箕?」
その時白箕は何か考え事をしていた様だ・・・
顔に手を当て、目を瞑って居る。
妖架もそれを知って居る為に、それ以上何も聞かなかった。
「なぁ、妖架・・・あの女、俺らが貰った腕時計見たいな奴と同じものをつけて居たのに気付いたか?」
珍しく長く喋った白箕。
だが、語った内容は興味深かった。
「そうだったか?俺は全然気付かなかったぜ。」
「そうか・・・」
一応、二人も今も腕につけているこの腕時計の様な物。
これの正体は分からない・・・確か白銀の校長も「二つしか頼んでいないのに・・・」と言っていた・・・
謎が多い物だ・・・
「なぁ、白箕・・・もしかして、俺らが狙われている理由って、これつけてるから?」
「かもな・・・明日・・・老川に聞こう・・・」
「了解。」
二人は分かれ道で別れ各自の家に帰る。
~~~学校~~~
そして次の日・・・老川は学校に来ていなかった・・・
「「逃げられたか。」」
二人は同じことを思い、口に出した。
最終更新:2009年04月01日 22:39