物語第一章・学校編
第五節~腕時計の謎~ Cパート
「なぁ・・・妖架・・・何でお前・・・神の名前が分かったんだ・・・?」
「?腕輪の裏に書いてあるぜ。」
「知らなかったのですか?」
「ああ・・・」
なるほど・・・と一人で白箕が納得していると・・・驚くべきことが起こった。
「中々・・・呼び出せないな・・・」
「才能ないんじゃないか?白箕。」
妖架がふざけて、白箕をからかうと、無言で頭を殴られた。
「いってー!冗談だよ!全く・・・」
「ヘタな事はしない事だな。
人間。」
「分かってるよ・・・」
しばらくすると、白箕自身に変化が起こる。
「・・・!」
そう、普通ならば腕輪をかこうオーラが、白箕の全身を包んでいたからだ。
「これで・・・呼び出せば・・・いいのか・・・?」
「えっ?たぶん・・・それでいいんじゃ無いのかな?」
千春が戸惑いながら答える。
「ふぅ~・・・長ゼリフは・・・嫌いだ。
我の魔具に宿りし氷の神・・・今!
その力を解き放て!
氷神・ブリザードフォレル!」
そう、白箕が唱えた瞬間、白箕を中心に少しずつ氷が侵食してきたのが分かった。
一瞬で危険だと察知した千春と妖架の二人は、それぞれの能力を使い、氷から身を守る。
「これでいいのか・・・?どうした・・・?二人とも・・・」
白箕は全く疑問に思わずに、二人に聞いた。
「「いや・・・何でもない(ぜ)(わ)。」」
二人は冷や汗をかきながら、術を解いた。
「お前が・・・俺を呼んだのか?」
白箕の背後のオーラ、つまり神が白箕に話しかける。
「そう言う事に・・・なるな・・・」
白箕はさして、驚くことも無く返事をする。
「千春・・・この二人・・・凄いんじゃ無い?」「ええ・・・思った通りの魔力だわ。
でも、まだ使いこなせてない・・・修業が必要ね・・・」
「そうね。」
妖架と白箕は千春がボソボソ喋っているのも気にせず、神と会話していた。
その頃・・・白銀中学では・・・
~~~白銀中学校~~~
最終更新:2009年04月23日 16:15