本家・破滅への鎮魂歌~レクイエム~・第六話

                 物語第一章・学校編
           第六節~オーラの強化~ Aパート

                  ~~~白銀中学校~~~

「桜・・・他の二人が目覚めた。」
「へぇ~・・・意外と早かったようだね。」

白銀中学の屋上で、一人の少年と一神の神のやり取りが行われていた。

「で?どう接触するんだ?桜。」
「そうだな・・・取り合えず・・・乗り込む?」
「・・・好きにすればいい。」

このやり取りの後、屋上に居たはずの一人の少年は煙の様に消え去って居た。

                   ~~~教室~~~

「あっ!紅葉!遅いぞ~!もう・・・早く帰ろ♪」
「あっ・・・悪い悪い・・・急ごうか。」

この二人・・・
もうお分りであろう・・・
この二人が、白銀中学校の腕輪を持つ二人だ。
この二人が、色々とトラブルを巻き起こすかもしれない・・・

少年の名は桜 紅葉(さくら こうよう)。
木の神を持つ男。
年齢14歳。

少女の名は季咲 鞠(きさき まり)。
水の神を持つ女。
年齢14歳。

「紅葉?聞いた?他の二人の事・・・」
「ああ、さっきコイツから聞いた。」
「そう・・・ならいいや♪」

二人は学校の門を出て、鳳凰学園へと足を向けた。

                  ~~~雪山家~~~

「大分コントロールできるようになって来たわね。」
「ああ・・・」
「ありがとうな、なにからなにまで。」
「いいえ・・・大事な戦力ですから。」

二人の感謝を受け、ちょっと照れながら答える千春。

「サイエス、武器ってあるのか?」
「オーラのコントロールは出来るようになっているだろ?
 それに形を吹き込めばいい。」
「形・・・例えば、どんなだ?」

妖架はサイエスに魔法の話を聞いている様だ。
妖架には少し、理解しずらいかも知れないな・・・と白箕は会話を聞いていた。

「形は人が考えるイメージそのものだ。
 しいて言うなら刀と言う物だ。」
「刀・・・」

妖架が目を瞑り、オーラを腕に凝縮してゆく・・・
その瞬間・・オーラが弾け飛んだ。

「うわっ!吃驚した!」
「妖架・・・雑念が・・・多い・・・」

白箕が妖架にアドバイスする。

「お前もやれよ!」
「もう・・・出来てる・・・」

そう言うと、白箕は自分の右手に持っている刀を見せた。

「早いな!おい!」

妖架は突っ込みながら、また集中し出す。

「千春・・・この子たち・・・恐ろしいわね。」
「ええ・・・通常武器を形造るには・・・少なくとも一か月はかかると言われているわ・・・それをこんな簡単に・・・」

千春は二人の才能の凄さと恐ろしさを噛み締めながら。オーラを練り込み、強化していた。


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最終更新:2009年04月23日 16:16
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