物語第一章・学校編
第六節~オーラの強化~ Bパート
「千春・・・オーラは・・・どう強化するんだ・・・?」
白箕が突然千春に話しかける。
「己次第ね。
強いて言うならば、粘土の様に固めて硬くするように、練り込むと良いわね。」
「練り込む・・・ねぇ・・・」
白箕はそう言うと、だんまりになり、オーラを自分の体内に留め、外に存在する微量なオーラを自分の体内に取り込み、己のオーラと組み合わせ、オーラを強くして行こうとしている・・・
(あちゃ・・・余計なアドバイスしちゃったかもね・・・)
千春は自分がすぐに抜かれそうな事をすっかり忘れていた。
「妖架・・・オーラの操りが・・・雑になってるぞ・・・」
「分かった・・・集中集中・・・」
妖架は目を瞑り、全身の力を抜き、オーラのみに集中し出した。
「出来た!ってうわぁ!」
「・・・はぁ・・・」
妖架は一応、出来たのだが、一瞬で消えてしまった。
それを見ていた白箕は深いため息をついた。
(妖架君まで・・・私・・・立ち直れなさそう・・・)
影で千春が落ち込んでいるのにも気づかず、二人はオーラの操作、強化に取り組んでいる。
(物を作ったオーラを・・・一度解かなければ・・・他の物が作れない・・・限度は一つ・・・)
白箕が疑問にぶち当たった。
出来た物の形状を変えられないかと・・・
他にも、オーラで制作した武器は一つが限度。
「白箕・・・オーラで出来た物体はオーラの操作をもっとうまくなれれば、解かなくとも、変形はさせられる。
だが、その場合は一度といたものより、少し弱くなる。
そう言う場合は、武器を最初から二つ持てばいい。
片方が通じない時はそちらを解き、もう片方で戦いながら、もう一つの武器を生成すればいい。
いまはまだ、オーラの強化が弱いだけで、もっと強く出来れば、3つぐらいまでは持てるだろう。
だが、今のやり方だけだと、二つが限度と言ったところだろう。
キッカケや、オーラを強くする物体が有れば、いいだろう。」
フォレルが白箕の考えていた事をずばり当て、アドバイスを出してくれた。
それを聞いた白箕はオーラの操作と強化を同時にやり始めた。
最終更新:2009年04月23日 16:18