物語第一章・学校編
第六節~オーラの強化~ Cパート
「紅葉~!何処行くのよ~!?」
「あっ?決まってるでしょ。
新入り二人にご挨拶でもとね。」
紅葉と鞠は学校の帰りにも関わらず、家に帰らず鳳凰中学校へと足を向けて居た。
「へぇ~・・・変わったね、紅葉。」
「・・・ほっといてくれ。」
この紅葉と言う少年・・・鞠と出会う前は殆ど学校に行かず、不良の様だったという。
その頃、鞠は転校してきたばかりだと言うのに、紅葉の家にプリントを届けに行かされていた。
その時紅葉は珍しく家におり、鞠に出会い一目ぼれしてしまったらしい。
鞠の方も満更では悪い気はしなく、OKしたという。
それからと言う物、紅葉は学校にちゃんと来るようになっていた。
「それで~?今その二人が何処にいるか分かってるの?」
鞠が紅葉が迷いなく道を選んでいる事に気づき、問いかける。
「あ?アイツのとこにでもいるだろ。」
「ああ~・・・千春ちゃんの所か~」
二人は千春の事を少なからずとも、知っているらしい。
「そう言う事。
急ぐぞ。」
「は~い♪」
この会話の後二人は少しゆっくりながらも、千春の家へと向かって居た。
~~~雪山家~~~
「おっし!」
「・・・・・・」
「はぁ~・・・」
喜んでいるのは妖架、沈黙して確実にオーラを練っているのは白箕。
話に入らず、少し落ち込み気味なのが千春。
時間は少し前に戻り、妖架がオーラのコントロールが出来るようになり、武器を作って居るときの事。
「なぁ、白箕。
武器って何が合うかな?」
「自分で考えろ・・・」
「はいはい。」
このやり取りで、妖架は結局一人で考える事に(千春からはブラックオーラが出ててとても話しかけれませんでした。)
(何がいいかな・・・剣とかよりも素手の方がいいからな・・・俺は・・・腕や足の能力を強化する物なんかの方がいいかもな。)
「よ~っし・・・これに決めた・・・」
「・・・?」
妖架が突然叫ぶため少し首をかしげながらも、自分のやる事に集中している白箕。
「千春~・・・元気出そうよ・・・」
「う・・・うん・・・ありがとね、オベルガ。」
千春がほぼ半泣き状態で答える。
これは相当時間がかかりそうだ。
最終更新:2009年05月16日 14:37