物語第一章・学校編
第七節~資格と刺客~ Aパート
「紅葉・・・あれって・・・」
「ああ・・・あいつ等だ。」
二人の前に立ちふさがったのは帝王都五人衆の奴らであった。
「何の用だ?
佐賀 隆平。」
「フルネームで呼ぶんじゃねぇよ。
桜紅葉。」
二人とも、お互いの殺気をぶつけ合って居る為、あたりの空気がピリピリする。
周りにいた野良犬や烏は殺気を感知し、どこかへと消えて行った・・・
「お前が呼ばなくなったらな。」
「二度とないだろうよ。」
「風海さん・・・また邪魔しに来たんですか?」
「さぁ~ね~?
私はただ隆平が面白い事するって言うからついてきただけだよ。」
この女性、碧木 風海は鞠とは少し有り、中が結構悪い。
小さい頃、家が近くだったらしく、喧嘩ばかりだったそうだ。
「では、手出しはしないと?」
「私はしないよ~☆
隆平はどうするか知らないけど。」
「そうですか・・・なら私も手出しはしませんよ。」
二人とも手は出さないという。
「ここでは流石に出来ないな・・・」
「ああ、打が心配はいらん。
今日は特別俺のを使わせてやる。」
「そうか・・・」
そう言うと隆平はポケットから小さな円盤の様な物を取り出した。
「機動!異次元フィールド・ボックス!」
そう言うと、周りに魔法陣の様な物が出現し、四人を取り囲む。
気が付くと、あたりは白い空間で何も無い。
「これで心置きなくやれるな。
佐賀 隆平。」
「ああ、そうだな。
今日こそは決着をつけてやるよ!
桜紅葉!」
二人は内に秘めていた殺気を外に出した。
周りに嫌悪な空気が流れ、近づこうにも誰も近寄ろうとしない。
「我の魔具に宿りし木の神・・・今!
その力を解き放て!
緑神・フォレストアガイス!」
「我の魔具に宿りし土の神・・・今!
その力を解き放て!
土神・グランドオーガ!」
二人が叫び合うと、オーラが溢れ、神が姿を現す。
最終更新:2009年05月16日 14:48