決闘2
~~~人形好きな少女~~~ Aパート
水木との初デュエルから一週間たった頃。
今日は雅魏につられとある場所に向かって居る。
「さ~てと・・・今日は何処行くんだ?雅魏。」
「今日は・・・ちょっと、ある人に会いに行くんだ。」
雅魏が少しタメて話す。
何か有るのだろうかと勘繰る響。
「この時間なら、この店に居る筈だ。」
「ドール・カフェ?」
「何時も決まった時間に、ここのマスターが人形劇を見せてくれるからこの名前にしたらしいぜ。」
「へぇ~・・・」
モノ好きもいるんだな。と響は思った。
そんな響を差し置き、店の中に入って行く雅魏。
カランカランカラン――――――――――
「あの人は・・・いた・・・」
そうぼやくと、雅魏は一番奥のテーブル席に向かって歩いて行った。
「どうも、今日の分は終わりました?人形劇。」
「ああ~はぁ~!ヨマ君だぁ~!!」
そう言うと少女(?)は雅魏にしがみついた。
響はまるで兄弟か何かだと思ったらしい。
「(ヨマ君・・・?)雅魏、誰だよ。
この人。」
響がもっともな事を言う。
「ああ、お前はしらいよな。
俺が一年の時に世話になった三年の先輩の【河村 音音(かわむら ねおん)】さんだ。」
「へぇ~・・・って・・・えええええ!!!
先輩!!?」
響は凄い驚きようを見せた。
無理もない、中1位に見えるほど幼く見えるからだ。
「どうした?」
「いや・・・何でも無い・・・」
響はまだ信じられない様だ。
(ってか・・・ねおんって音音って読むのか・・・)
「あ、よろしくおねがいします。
音音さん。」
「うぅ~・・・」
響が近づくと、音音は雅魏の後ろに隠れてしまった。
「ああ~、この人極度の対人恐怖症・・・と言うか、そんな感じな症状でな。
ま、許してやってくれ。」
「ああ、そうなのか。
まぁ、人それぞれ理由はあるからな。」
「そう言う事だ。」
響がそう言うと、雅魏の後ろから音音が顔を少し見せ、響をじろじろと見ている。
ちょっと、失礼じゃ無いか?と思った響であった。
「取り合えず店出ましょう。
先輩。」
「うん・・・」
それからしばらく歩き、いつものお店(水木とデュエルした店)へと付いた。
そこでしばらく雅魏と響が雑談をしていた時・・・
「響君・・・って言うん・・・だよ・・・ね・・・?
よ・・・よろしく・・・」
響をしばらく見ていた音音はしばらくすると、雅魏の後ろからヒョコっと出てきて、響の前に行き、顔を赤らめて手を出した。
「よろしくお願いしますね。」
響もちゃんと握手をして返してあげた。
握手した手を離すとまたトコトコと雅魏の後ろに隠れてしまった。
「う~ん・・・この人実は対人恐怖症と言うよりは、男だけ何だけど、超恥ずかしがり屋でさ。
俺が一年の時も、三年の先輩の後ろにこうやって隠れて、観察されたもんだよ。」
「へぇ~、なるほどね~」
(恥ずかしがり屋・・・ね・・・)
響が納得していると、一つの疑問が思い浮かんだ。
最終更新:2009年05月16日 15:06