決闘2
~~~人形好きな少女~~~ Cパート
「なぁ、雅魏。
一つ思ったんだがよ。」
「あん?何だ?」
雅魏の話から30分ほど経過し、雅魏と音音はちょっと、話しをしており、響は水木とこの前のデュエルについて話していた時だった。
「何で、音音さんは人形劇見てたんだ?」
「ああ、そんな事か。
音音さんは体が弱いって言ってたろ?
それで、休んでるときはよく人形で遊んでたらしいんだ。
それで、俺がさっきの店を紹介してやったら、たいそう気にいってくれてな。」
あの店のマスターは雅魏と少なくとも、関わりが有るらしい。
「なるほど。
なぁ、音音さんって遊戯王できるのか?」
「出来るぜ。
相当強くってな・・・俺でも足がでないぜ。」
「まじか!?
一度お手合わせしたいね。」
響がそう言うと、
「ねぇねぇ、ヨマ君・・・あの子の名前って何ていうの?」
「鏡夜 響。」
音音は名前を聞くと目をつむって何か考えだした。
「あれ?水木?帰るのか?」
「はい、そろそろ時間がヤバいので。」
「そうか。」
水木は家の手伝いなどで、忙しいらしい。
「ねぇ・・・ヨキ君・・・」
突然音音は響の方を向いてこう言った。
突然響には分からず。
「・・・俺の事?」
「うん。」
音音は人の名前からあだ名を作るのが好きらしい。
雅魏の場合は苗字と名前の頭文字を取った名前だ。
「ヨキ君・・・でいい?呼び名・・・」
「う~ん・・・別にいいですよ。」
響は少し笑って答えた。
そう言った響の答えに音音は満面の笑みを浮かべ、響に抱きついた。
「うぉっと!」
「よかったな~響。
気いられたみたいで。」
「はは・・・よかったのやらどうやら・・・」
響は少しあきれた感じで答えた。
「ねぇねぇ、ヨキ君!デュエルしよ!」
「う~ん・・・(音音さんの実力を知るのにもいいか・・・)良いですよ。」
響は多少考えた後、特に損をする事わないと、了承した。
「はぁ~!嬉しい。」
「そりゃどうも。」
響は相当な実力を持っていると、聞き、一度は戦ってみたいと思って居た。
「じゃ、先に外で待ってるよ。
ヨマ君はついてきて。」
「え!やっぱり?」
「え・・・?来てくれないの?」
雅魏がやっぱり?みたいな顔をして居ると、音音は今にも泣きそうな顔で「来てくれないの?」と言った。
「分かりましたよ・・・行きますよ。」
「やった☆」
(この人・・・小悪魔だ・・・)
などと雅魏が思っていると、音音は雅魏の後ろにまた隠れてしまい、そのまましがみついて外に出て行った。
(先が思いやられるわ・・・ま、いっか!)
響がディスクを腕につけ、外に出ると、そこには隠れて居ない姿の音音が居た。
(さすがにデュエル中も隠れて居るって事は無いか。)
響が少し安堵すると、少し驚くことが起こる。
最終更新:2009年05月16日 15:12