第1話・ようこそ、幻想郷へ Aパート―――――――――――――――――――――――――
「ルーミア・・・だよね?君。」
「そーだよ~・・・何で知ってるの?」
(やっぱりそうだぁーーー!
俺は幻想郷に来ちまったんだー!)
少年はパニクリながらも、自分を抑えていた。
「君だけじゃ無い・・・ここの住人は大体は知ってるよ。」
「へぇ~・・・じゃ、いただきま~す♪」
「だから、駄目だって。」
迫ってくるルーミアを何とか抑えながら、この場を逃げる方法を考える。
(ルーミアは飛んでくるからな~・・・正工法じゃ逃げれないな・・・どうする・・・)
「そんなに食べられたくないなら、食べないで上げる。」
「へっ?」
突然のルーミアの言葉に戸惑いながらも思考をフル活用して、言葉の意を探す。
(もしや、すきをついてがぶって来るんじゃ・・・)
「・・・もう・・・めんどくさいや♪
夜符「ナイトバード」!」
ルーミアがスペルカードと呼ばれるカードを翳すと、前方の広範囲に弾幕を放たれる。
「あっぶね!!」
少年はとっさに弾幕の間を抜ける。
「へぇ~♪少しは出来るのかー♪」
(やばいよ・・・ルーミアやる気だよ・・・こうなったら・・・)
少年はポケットに手を突っ込み、あるものを取り出した。
「ルーミア、ストップ!」
「~?」
ルーミアは少年の呼びかけに応じ、止まる。
「コレあげるからさ・・・落ち着いて・・・な?」
「きゃはっ♪飴玉ー♪」
ルーミアは飴玉を貰って、凄く嬉しそうだった。
「ルーミア、この飴玉まだ欲しい?」
「うん♪」
「じゃさ、上げる代わりに一つ条件。
僕を襲わない事。」
「分かった~♪」
ルーミアは上機嫌で答える。
「後、人間ばっかり食べてると太るよ。」
「そーなのかー♪」
ルーミアに釘を指すと、少年は当ても無く、歩きだした。
最終更新:2009年05月24日 19:40