第1話・ようこそ、幻想郷へ Bパート―――――――――――――――――――――――――
「おっ!やっと森を抜けれたみたいだな。」
森を抜けるとそこは霧のかかっている湖だった。
(ここは・・・チルノか!⑨が居るのか!
楽しみだぁ~♪)
少年がそう思って居ると、突然何処からか声が聞こえる。
「うわわわわわわ!!危ない!」
「えっ?」
少年は咄嗟の事でよく分からなかったが、頭に凄い衝撃が有った事しか覚えていない。
「あわわわわ・・・大丈夫!?」
「う・・・もう、駄目・・・」
「えっ!ちょっと!しっかりしてー!」
少年はそこで気を失ってしまった・・・
少年の頭に落ちてきたのはチルノ本人で会った。
カエルに吐き出された時だったとか・・・
「どうしよう・・・あたい、治療法とか分からないしー・・・うー・・・」
チルノは涙目になりながらも、知恵を振り絞っていた。
その時、丁度都合よくたまたま、大妖精が近くにいた。
「あーっ!大ちゃん待って!ストップ!ストォォォォップ!!」
「え?チルノちゃん!?どうしたの!?そんなに慌てて?」
「それは良いから、ちょっとこっち着て!」
「え?ええぇぇ!!??」
チルノは強制的に大妖精の手をつかんで、少年の方へと連れて行った。
「チールーノーちゃん!?」
「ちょっ・・・落ちつて大ちゃん!」
「もう!あれほど蛙さんに悪戯しちゃ駄目って言ったでしょ!」
チルノは大妖精との約束を破ってまで、カエルに悪戯していたらしい。
「はい・・・ごめん・・・」
「分かればいいのよ。」
大妖精は笑って、涙目になっていたチルノの頭をなでいた。
「それで・・・この人どうするの?」
「頭打っちゃったから・・・何か冷やす物が欲しいんだけど・・・大ちゃんなら何か持ってるかと思って・・・」
「チルノちゃんが氷出せばいいじゃい。」
「あっ・・・」
チルノは何か大事な事を思い出したかのように、驚いた顔をしている。
「まさか・・・忘れてたの?」
「い・・・いや!今のは大ちゃんを試そうとしただけだよ。
いやだなぁ~あははははは♪」
チルノは必死に忘れて居たのを隠そうとしている。
「それよりも!早く、氷。」
「あっ!そうだった・・・えいっ!」
チルノは氷を出し、少年の頭に乗せた。
それからしばらくて―――――
「うっ・・・ん・・・?」
最終更新:2009年05月24日 19:41