修正少女
「え~とぉ……。ここと、ここと、ここと……」
暗闇の中でカタカタと、懸命にキーボードを叩いている少女がいた。
背後のベッドでは、部屋の持ち主である男が高いびきで眠っている。
「ん~……。そこで男は少女を押し倒し……」
いきなり背を向けたまま言葉を発する男に、ビクッと飛び上がる少女。
「違うだろ! そこはやはりバックからだろ……むにゃ」
身を硬くして脅える少女を他所に、そのまま男は寝返りを打つ。
「……はぁ。驚いたですぅ。寝言だったんですね。――さて、後20行!」
カタカタカタ……。Enter! 少女は勢いよくエンターキーを押した。
思わず袖で額に浮いた汗を拭ってしまい、お行儀の悪さに頬を染める。
「ふぅ。任務完了ですぅ~! 今日の試験は緊張しちゃいましたっ!
さっ、早速帰って明日の発表を待つですぅ~!」
主がまだ熟睡している事をそ~っと確かめると、小窓を開けて外へと浮かび
でる。ふわふわと空を飛んでいると、一仕事終えた満足感が少女を満たす。
満月も、『がんばったね』というように、まぁるく少女を照らしていた。
――翌日の夕刻。
「さぁ、投下するぞ! 推敲なんて俺の辞書にはないっ! はははははは!」
昨夜熟睡していた男が、少女が座っていた椅子に座って高笑いをしている。
テキストエディタを開いて、投下窓に次々とコピペをすると、次々に送信
ボタンを押し続ける。
「よしっと! 投下完了! さて反応は……?」
男はせわしなくモニターを見つめ、開いているブラウザの更新キーを連打し
始めた。反応が来るまでその作業を繰り返す。
そんな男の姿を、水晶越しに昨日の少女と、尖った眼鏡に髪をきつく結い上
げた女性が見つめているのを男は知らない。
「――はぁ。すごいですねぇ……、あの方。あのパワーをもう少し自分の文章
を読み返す事にまわせばいいのに……」
更新キーをマッハの速さで連打する男に、少女は感心したような、呆れたよ
うな溜息をついた。
「他人事ではありませんよ! 受験ナンバー4989さん! あの方の誤字率
は何%だったのですか?」
尖った眼鏡の女性に喝を入れられ、ナンバー4989と呼ばれる少女は身を
すくめた。
「は、はいぃっ! せ、先生……。え、え~とですね。あの方の投下前の誤字
率はぁ~1行20文字につき3文字でぇ~……」
少女はしどろもどろに夕べの修正率を指で数える。
「返答は30秒以内に応えなさい!」
「はいっ! おおよそ70%だったと思いますぅ!」
先生と呼ばれた女性の眼鏡がきらりと光った。
「……80点。ぎりぎり合格です。ちなみに正解は71.3%で、あなたの修正成
功率は
65。4%でした」
まだリロードキーを連打している男を見下ろしながら、少女は困ったような顔
をする。
「そ、そんなコンマ数まで……」
「お黙りなさい! 受験ナンバー4989さん! 2級妖精ならそこまで要求され
るのですよ!」
「ええっ!? そ、そんなに困難なんですか?」
「当然です。3級妖精が2級妖精になるためには、そんな茨の道をも踏み越え
るのです! これからあなたも3級妖精。頑張るのですよ、4989さん!」
「は、はいぃっ!」
4989と呼ばれる少女は、溜息交じりに昨夜誤字を修正した男を再び見下
ろした。
ガッツ・ポーズをとっている。どうやらGJが付き始めたらしい。
あの笑顔をもっと見るために、私たちも日夜頑張るのですね、先生……。
「さて、では2級妖精検定までの実習予定を渡します。これらの予定をこなし
たら、2級昇級試験が受けられます。わかりましたね? 4989さん!」
先生は、どこから取り出したのか、ずっしりと分厚い書類を渡してきた。
少女はその厚みに目を丸くして驚きながら、渋々課題を受け取った。
「……あらっ!?」
書類を手にした途端、大きく分厚かったはずの書類がなんだか小さく感じら
れる。なんだか着ている服もきつい気がした。
「なにを驚いているのです。4989さん。あなたは今書類を受け取ったことで、
正式に修正妖精3級となったのですよ。級があがれば、体も大きくなるのです」
「は、はぁ……」
どうせなら、服も大きくしてくれないかなぁ……。少女は短くなった袖を見下
ろすと、無言で先生を見上げて溜息をつく。
「我儘はいけません! 我が修正妖精の世界はまだ新しく、予算があまりな
いのです! 今、巷で有名な『禁断少女』をしのぐ勢いで頑張りなさい」
言葉にもしなかった心の中を見透かされ、4989と呼ばれる少女はすくみあ
がった。
――禁断少女かぁ……。あそこまで人気が出ると貧乏なんて無いんだろう
なぁ……。進路間違えたかしら……?
「受験ナンバー4989さん!」
「は、はいっ! ウソです! ちょっと羨ましかっただけですぅっ!」
先生程になると、読心術もできちゃうんですね……。
4989少女は身を縮めて、急いで教務室から逃げ出した。
「これなら体が大きくなっても少しは伸びるわね」
4989少女は妖精デパートの学割バーゲンで買った黒いニットのワンピー
スを頭からかぶる。これは修正妖精の制服みたいなものだ。
「さて、実習初日の相手は……?」
先生に渡された文書のページをめくる。文書には実習課題の相手のデータ
や誤字率などが詳細に記載されていた。
いずれも修正し甲斐のありそうな、誤字の多いエロパロ職人ばかりがリスト
アップされている。
二次職人のデータは原作迄細やかに書かれており、小さなチップにはアニ
メのファイルまで入っていた。
シチュ職人のデータには作品の嗜好や作者の個人的嗜好まで載っている。
最初の実習相手は、かなり特殊と思われる嗜好の持ち主で、誤字率も79
%、かなりの難物と予想された。
「いや~ん! こんなに誤字率が高いのぉ? 私のキータッチ速度で間に合う
かしら……。ううん、弱気になっちゃ駄目よね。頑張ろう!」
4989少女は両の指関節を鳴らすと、いざ出陣!とばかりに勢いよく窓から
飛び立った。
「お月様……。今日も応援していてくださいね!」
今日はやや半月だ。少女はふわふわと宙を舞いながら、目指す相手の部
屋へと向かった。
今夜のターゲットは眉間に眉を寄せて、じっと画面を見つめている。
――あらあら。どうやら煮詰まっているようですね。早く寝てくれないかな~。
4989少女は困った顔で、窓の外から相手を見つめていた。
すると、胸につけた校章ワッペンから、先生の声が聞こえてくる。
「受験ナンバー4989さん! なにをグズグズしているのです! そんな事で
はノルマをこなす前に落第ですよ!」
「ひゃっ!? せ、先生……? で、でもぉ~ターゲットがまだ起きてるんですぅ」
4989少女は驚きながらも、先生に向かって泣き言を言う。
「は~……。4989さん、あなたはきちんと授業を聞いていなかったのですか?
我が妖精学校では、いくつかの効果的な呪文も教えられた筈ですよ?」
4989少女はしばらくぽか~んとしていたが、そういえばそんな授業も受け
ていた事を思い出した。
「そ、そうでしたね。あはは……っ」
「笑いごとではありません! さっさと行動を開始しなさい!」
「は、はいぃ! ……え、え~と……。誤字誤字修正、夢魔よこ~い!」
……相手が眠る様子はなかった。4989少女は泣きたくなってしまう。
「ふぇ~ん……! せ、先生~!」
「もっと意識を集中して唱えなさい! 4989さん! 留年したいのですか?」
「は、はいっ! 誤字誤字修正、夢魔よこ~い! 書いてる人によって来い!」
今度は一心不乱に唱え始める。
何度か必死に唱えるうちに、ようやくターゲットが舟をこぎ始めた。
……やったぁ! 呪文成功! こんな便利な呪文、もっと早く教えてくれれば
いいのに。
4989少女はすっかり授業を忘れていた事を棚に上げ、心の中で呟いた。
ターゲットはこっくり、こっくりと舟をこぐと、そのうち机に突っ伏して居眠りを
始める。4989少女はにっこり笑うと、またも小窓から忍び込んだ。
修正妖精には窓に触れただけで鍵が開く、という特権だけが最初からある
のだ。コソ泥に入るのには、とっても便利な力なのである。
この力を別に使えば、バーゲンじゃない洋服も……!
「4989さん! 修正妖精の特権は、あくまで人のために使うのですよ!」
またも4989少女の思考を察したか、先生が厳しく言ってくる。
「わ、わかってます! 今のは冗談ですよぅ……! お邪魔しまぁす……」
肩をすくめながら、4989少女は室内に侵入した。
「は~い、ちょっと失礼しますよ……っと」
机に突っ伏して眠る書き手さんを、起こさないようにキーボードの上からずり
動かす。
エディタをスクロールして作品を眺めた4989少女は、呆然とした顔で横で
居眠りしている書き手さんを見下ろした。
「こ、これは酷いですぅ……! 題名から既に誤字ってますぅ~! 誤字職人
さん、としか、もう形容できませぇん!」
しかも今回は200KBはある大作だった。4989少女は、半べそをかきなが
ら、居眠り誤字職人の膨大な誤字脱字を修正し始める。
「……ふぇ~ん……! 直しても、直しても誤字があるぅ~! しかも内容が、
ものすご~く、えっちですぅ~!」
さすが特殊シチュ職人さんだ。読んでるこっちが恥ずかしい内容なのに、そ
の上更に誤字・脱字で溢れている。4989少女は思わず泣きながら、読み飛
ばすこともできずに修正作業を続けていった。
いつになったら終わるのかしら……。直しても直しても、新たに見つかる誤
字脱字に、軽い眩暈を覚えた時だった。
「ん……。あれ、寝ちゃってたのか。まずいまずい! ラストを……」
誤字職人さんがふわ~っと大きな欠伸と共に目覚めてしまう。
目覚めた誤字職人さんは、再びエロSSの続きを、とキーボードへと手を伸ば
した。
当然、夢中で修正作業をしていた4989少女の手に重なってしまった。
「ひゃっ!?」
「おわっ!?」
お互いがお互いの存在にビックリして固まる。
誤字職人さんは、眼を擦りながらキーボードに手を重ねたまま固まっている、
4989少女を気まずそうにじろじろ見つめて、ぼそりと聞いた。
「あ、あの~。どちらさんで?」
4989少女はパニックを起こし、なんと答えていいか分らない。
「あ、怪しい者ではないですぅ! と、通りすがりの妖精候補です!」
うっかり身分を明かしてしまい、しまった! という表情になる。
誤字職人さんは、しばらく4989少女を見つめると、突然閃く様に頷いた。
「あ~! わかった! 君はあの……!」
4989少女は慌ててしまい、とりあえずぺこぺこ頭を下げる。
「す、すいません! すいません! 悪気とか犯罪する気は全然ないんですぅ
~! ご、誤解だけはしないでくださぁ~い!」
誤字職人さんは、うんうん、としきりに頷くと、4989少女の手を取った。
「少し赤みがかった三つ編み、ロリ顔に申し訳ないくらいの貧乳、まさに僕の
理想どおりだ!」
「……は? ……ひ、貧乳って……! し、失礼な方ですぅ~!」
誉められてるのか、けなされてるのか分らない。ともかく4989少女が気に
している胸の事を、誤字職人に一言で言い表され、少女は頬を染めて胸を隠
し、断固として抗議した。
「いいんだって。それが僕の好みなんだからさ。都市伝説とは思いながらも、
ずっと君の出現を、信じて禁じて待っていたんだよ!」
誤字職人さんは4989少女の抗議にも耳を貸さず、いきなり少女を抱き上
げた。
まだ3級妖精になったばかりの4989少女は、幼女という程のサイズなので、
貧相な体の誤字職人にも、軽々と持ち上げられてしまう。
「きゃぅっ!? な、なにするですか~!? わ、私は仕事中で……!」
「うん。仕事なのはわかってるんだ。でもこんなチャンスはまたとないからね。
早速だけど、美味しくいただかせてもらうよ」
誤字職人は、4989少女をベッドに降ろすと、さっさと服を脱ぎ始めた。
「な、なんで脱ぐんですかぁっ!? そ、そんなもの見せちゃいやんですぅ~!」
まだ文字の中でしか見たことのない、男性自身を見せ付けられ、4989少
女は混乱した。掌で目を隠すが、指の隙間からつい見てしまう。
「いいねぇ……。その反応! 勿論、君も僕が脱がせてあげるよ。僕のハニー・
禁断少女ちゃん!」
のしかかってくる誤字職人に組み敷かれながら、4989少女は目を丸くした。
「は……? ちょ、ちょと待ってくださ~い! わ、私はその、禁断少女さんで
はないんですぅ~! あ、あなた! ひ、人違いしてますよぉっ!」
必死に誤字職人の説得を試みる。しかし、彼の耳には入らないようだ。
「う~ん……。レイプ・陵辱設定かぁ~! ますますいいよ! 萌えちゃうよ!」
手探りでワンピースの背中をまさぐり、ファスナーを発見できないと、いきな
りスカートをめくり上げた。
まっ白な、膝丈までのフリル付きかぼちゃブルマーが顕わにされる。
「きゃぁっ! え、エッチなのはいけないと思いますっ! ひ、引っ張らないでく
ださ~い! おニューのワンピなのに、破れちゃいますぅ~!」
捲り上げられたスカートの裾を引っ張り合い、4989少女は必死に叫ぶ。
そんな少女の反応に、誤字職人はますます目を輝かせた。
「すごいな……! 下着まで僕の好みにジャストミートだよ! さぁ、君の全て
を僕に余すところ無く見せておくれ、ハニー!」
「ち、違いますっ! 第一、喋り方が変ですよっ! こ、この下着は学校指定
のものでして……! だ、だからぁっ! 一張羅をそんなに引っ張らないでぇ
~っ!」
まるで意に介さない誤字職人に力任せに引っ張られ、4989少女のワンピ
ースは、ついに『ベリっ』と音を立てて見るも無残に引き裂かれた。
4989少女は無残に散ったワンピースを見て悲鳴をあげる。
「あぁぁ! 買ったばかりなのにぃ~! ひどいですぅ! 先生! 助けてくださ
~い! こ、こんな事の対策は、授業で習ってませ~ん!」
破かれて、かろうじて手元に残ったワッペンの端切れに助けを求める。
「ガガガガ……ピー! ……っかりしなさい! 4989さん! そういう○△□
……ガガガガ!」
「き、聞こえませ~ん! 先生~! もしも~し!?」
破れたせいで、ワッペンの通信機能が壊れたらしい。
「……? 誰と話してるんだい? ハニー。さぁ、その端切れも捨てて、こっちを
お向き」
白いかぼちゃパンツ1枚になった4989少女に、誤字職人さんは抱きつき、
押し倒してくる。
「だ、だから! その喋り方! なんだか怖いですって! あッー!」
両腕を押さえられ、隠していた胸を顕わにされる。ささやかに盛り上がった、
白い乳房とピンク色の突起が誤字職人の目に晒される。
「可愛いおっぱいだ……! これぞ僕が夢見ていた、理想の貧乳だよ!
い、いただきますっ!」
誤字職人は、興奮で目を真っ赤に充血させ、4989少女の胸に顔を埋める。
「ひ、貧乳、貧乳っていわないでくださいっ! ……あんっ……!」
誤字職人さんの唇が、4989少女のささやかな胸に吸い付いた。
ちゅっ、ちゅっ、っと音を立て、4989少女の胸に赤い斑紋を残してゆく。
「い……いやぁ……んっ! そんなに強く吸っっちゃダメですぅ…っ! きゃぅ!」
誤字職人は、必死に抵抗する4989少女の小さな乳首にも吸い付いてきた。
舌先で小粒のような先端を舐め転がし、甘噛みをして刺激してくる。
「だ、ダメですぅ……っ! こ、こんな行為は私の管轄じゃ……あん……っ!」
残る乳房は誤字職人の掌で揉まれ、ひしゃげて4989少女を攻め立ててい
る。
「可愛いよ……! 美味しいよ……! オーマイハニー! マイ・貧乳!」
誤字職人は涎を垂らしながら、夢中で4989少女の胸にむしゃぶりつき、舐
める唾液で少女の乳房を濡れ汚してゆく。
「だ……だからっ! 喋り方が気持ち悪いしっ! だめですぅ……! も、もう、
……や、やめてくださぁ……いっ……やぁあぁんっ!」
――せ、先生……っ! ど、どうしたらいいんですか……? な、なんだか私、
エッチな気分になっちゃいますぅ……!
「可愛いよ……。君のおっぱい、もっといっぱい味わいたいんだ……」
誤字職人は、荒い息で4989少女のささやかな胸を、ちゅっぱ、ちゅっぱと
音を立てて、飽きることなく貪り続ける。
「わ、私のおっぱいは、チュ○パチャ○スじゃないんですぅ……っ! そ、そん
なにエッチに舐めないでくださぁ……いっ! いにゃ……ぅんっ……!」
もはや、ろれつも自由にならない。
4989少女は初めてのアクシデントと、誤字職人の口儀から粘っこく繰り返
される恥ずかしい感触の嵐から逃れられない絶望感で、もう流されてしまいそ
うだった。
「い……いやぁ……ん! わ、私の仕事は……誤字脱字の修正だけなんです
ぅ……っ! ぁあんっ……! ……あん……っ! だ、だめぇ……っ!」
思わず甘い声が漏れてしまう。
こ、こんなエッチな感触が、日頃私達が誤字修正している文章なの……?
誤字脱字にばかり目が行って、今迄気がつかなかったですぅ……っ!
「気持ちいいでしょ? もっと声を出して、一杯よがっていいんだよ? ハニー」
誤字職人さんは4989少女の反応を楽しみながら、かぼちゃパンツにも手
を伸ばし始める。
「わ、私……は、ハニーじゃ……ないんですてばっ! ……あぁっ……!」
ウエストを絞るリボンを解き、誤字職人さんの手が4989少女のかぼちゃパ
ンツの中に消えてゆく。無骨でキーダコのできている指先が、4989少女の
敏感な部分に触れると、4989少女は仰け反って叫んだ。
「きゃんっ! そ、そんなところまで! 触っちゃダメですぅ……っ! ああぁ…
…っ! い、いやぁ……んっ」
かぼちゃパンツの中から、4989少女の敏感な部分が、『くちゅっ』といやら
しい音をたてる。4989少女は初めての感触に、体をビクッと強張らせた。
「一杯濡れてるよ、ハニー……。もう、これ脱いじゃおうよ……」
誤字職人さんは4989少女の秘肉からいったん手を外すと、ウエストを緩ま
せたかぼちゃパンツを一気に引き摺り下ろす。
「だ、ダメですぅ……っ! 脱がせないでぇ……っ! ……いやぁんっ……!」
白い靴下に体育用シューズを残したまま、4989少女の肌を隠すものは、
全部、誤字職人に剥ぎ取られた。靴下と体育シューズだけの全裸姿も、どう
やらこの誤字職人の嗜好にジャストマッチらしい。
ばたつかせた足を捕らえられ、大きく股を広げられると、思わず少女は叫ん
でしまう。
「ラ、ラジオ体操じゃありませぇぇ……んっ! そ、そんなに大きく開かないでぇ
……っ! あぁ……っ!」
さっきまで、くちゅくちゅと触られていた敏感な部分に、誤字職人さんの鼻息
がかかる。ふいに、柔らかく熱いものが、4989少女の秘肉をなぞり、蠢きだ
した。
熱く柔らかく蠢くそれは、4989少女の固く閉じた秘肉をねっとり湿らせ、と
ろけさせる。股間から湧き上がる熱い火照りに、4989少女は戸惑い、悲鳴
のような声を放ってしまった。
自分をとろけさせるそれが、誤字職人の舌だとわかり、4989少女は慌てて
身をくねらせて逃れようとしたが、誤字職人の抱えた腕からは逃れられない。
4989少女は自分の股間に向かって、懇願するように叫んだ。
「な、舐めちゃ嫌ですぅ……っ! へ、変になっちゃいますぅ……!」
いやらしい音を立てて4989少女の秘肉を舐めしゃぶっていた誤字職人は、
4989少女の股間から顔を上げ、いやらしく笑いながら囁いてくる。
「う~んと変になっていいんだよ。僕も、そのほうが燃えるからね」
「も、萌えなくていいんですぅ……っ!……あぁ……っ!」
むしゃぶりつくように、誤字職人さんの舌と唇が、4989少女の秘肉を這い
回る。刺激に仰け反る4989少女の体の内部に、誤字職人の指が差し込ま
れ、これまたいやらしく蠢きだした。
舌と指の攻撃に、4989少女の体は否応も無く反応してしまう。
――ああ、先生……っ! 受験ナンバー4989は、今夜実技試験から脱落
しちゃいます……っ!
朦朧とした快感の中で、4989少女は誤字職人の与える愛撫に身を委ね始
めてしまう自分を恥じて自らを罵る。
もう、これで昇級どころか妖精失格だわ……ターゲットに見つかり、押し倒さ
れた挙句、こんなにえっちにされちゃうなんて……! 最悪の場合、退学かも。
修正妖精の昇級試験なんか、もうきっと今後受けさせてもらえない……っ!
4989少女は執拗な刺激に完全に流され、誤字職人から与えられる快感に
耐え忍ぶ事を放棄した。全てを諦めて、されるがままに流される。
流されてしまえば、誤字職人さんの、わざとなのか分らない、気持ち悪い喋
り方すら、4989少女には刺激的だし、おぞましく汚してくる舌や指に、素直に
悦楽の喘ぎ声を放つ事もできるようになってくる。
「もう、すっかり準備はいいみたいだね……ハニー。じゃぁ、そろそろ挿れさせ
てもらうよ?」
……これ以上なにをするつもりなんですかぁ? 誤字職人さん……。
もう、もう私は身も心も溶かされて、壊れちゃいそうですぅ……っ!
誰か……誰か! 今からでもいいから……助けてくださぁい……っ!
ぐったりと力が抜けた4989少女の両足を抱えあげると、誤字職人は、なん
だかとっても熱くて固いものを、4989少女の秘部に押し当ててきた。
熱くて固い先端が、4989少女の秘密の洞窟入り口を擦り彷徨う。
くちゅくちゅ、と湿った音を立てて猛った先端が4989少女の秘部を摩擦し、
揉み解す。その淫靡な秘所の連続刺激に、朦朧とする4989少女が甘い喘
ぎを漏らし続ける。
滾る先端が、4989少女の愛液で充分にぬめり、濡らされ、秘肉入り口を押
し広げた。
先端が入り口付近を回転するように蠢き、誤字職人さんの猛る一物が、今
まさに4989少女の内部まで、浸入しようという矢先だった。
「ちょ~っと待ったぁ!」
よく通る声と共に鈍い音がして、4989少女の入り口に先端を埋め込もうと
していた誤字職人さんの体が、一物ごと跳ね飛ばされる。
危機一髪だった4989少女は、何が起こったのかと固く閉じていた瞳を見開
いた。
ベッドに蹴り飛ばされてうつ伏せになった誤字職人の後頭部に、見知らぬ美
少女が仁王立ちしている。
美少女は、さも呆れた、といった顔で誤字職人さんを見下ろし、呟く。
「……まったく! 誰と勘違いしてやがりますか! この人は!」
誤字職人は、美少女に後頭部を踏まれたまま、手足をバタバタさせていた。
「あのぅ……。助けてもらってなんなんですけどぉ……。もしかして、誤字職人
さん、顔が埋まって、息ができないんじゃ……?」
4989少女は、声も出せずにもがいている誤字職人さんを見つめて、美少
女にちょっとツッコミを入れてみたりする。
「あら、だらしない。私程度の重みで、息ができなくなるだなんて!」
美少女は、ちょっと4989少女のツッコミに顔を紅くすると、ブツブツ文句を
言いながら、誤字職人さんの頭から片足ずつ降りた。
後頭部を開放された誤字職人は、少し青い唇をして、がばっと起き上がる。
――やはり酸欠だったらしい。
「……ぶはっ! はぁはぁ……! なんだ、なんだ? 何が起こったんだ!?」
吸えなかった酸素を補おうとしてるのか、大きな口をあけて呼吸している。
呼吸音を台詞にしてますよ、誤字職人さん……。SSだったらまた修正ですぅ。
貞操の危機からやっと逃れた直後なのに、4989少女はそんな事を思って
いた。
誤字職人は、4989少女と、突如現れた美少女を交互に見比べ、間抜けな
顔で驚いていた。
「あ、あのぅ……。せっかくこれからって時に、邪魔するあなたはどちら様?」
行き場のなくなっている猛った一物を押さえながら、誤字職人は美少女に尋
ねた。
――バキッ!
美少女は無言で誤字職人の延髄に鋭い回し蹴りを入れる。さすがに3級に
昇進したばかりの4989少女とは違い、体格も破壊力も数倍上だ。
「いつまで寝ぼけたことを言ってるのよ!? 見ればわかるでしょっ!
私こそが、あなたの待ち焦がれていた『禁断少女』なのよっ!」
ハチミツ色の柔らかな髪。豊かに実った豊満なおっぱい。きゅっとくぼんだウ
エストを、強調するようなボリュームのあるヒップ。
それでいて下品な感じはまったくない、完全な美少女が誤字職人を鋭くにら
みつけていた。
誤字職人は、さっきより更に間抜けな顔で、『禁断少女』と自ら名乗る美少
女を、無遠慮な視線で上から下まで見つめあげた。
突然、やっと開放された4989少女を振り返ると、とんでもない事を言う。
「悪いけど、僕、こっちの娘の方がいいや。チェンジしてくれない?」
禁断少女と4989少女が、思わずハモって口をそろえる。
「……はぁ!?」
4989少女は驚いただけだが、禁断少女は怒りの、まるで炎のスクリーント
ーンがバックに見えるようなオーラを放っていた。
「……なに勝手な事ほざいてんのよ! 禁断少女は私だって言ってるでしょ!」
「だって僕、こっちの娘の方が好みなんだもん。仕方ないよ? ねぇ? ハニー」
4989少女に、無責任にも同意を求めてくる始末だ。
名指しされた4989少女は、睨みつけてくる禁断少女の視線に、オロオロし
ながら弁明をする。
「で、ですからぁっ! 私は最初から『禁断少女さん』じゃないって、言ってるじ
ゃないですかぁ! 私は書き手さんの誤字をこっそり直すのが役目の、修正
妖精受験生なんですぅっ!」
どうやらまた人の話を聞かない気らしい。
再びいやらしい目つきになった誤字職人が、4989少女に詰め寄り始める。
「もう、そんな事はどうだっていいんだよ、ハニー! 僕は君が好みなんだ!」
またも4989少女を押し倒そうとして、禁断少女に蹴り飛ばされる。
「冗談じゃないわよ! 私はあんたの好みの筈よ! 強い思念体が私の姿を
こう形作ったんだから! よく見なさい! この豊潤な胸、キュッとしまったウエ
ストと淫らなヒップ! 全てあんたの好みのはずよ!」
禁断少女は怒りで体を火照らせて、自ら服を脱ぎ捨てると、誤字職人に裸
体を誇示した。
蹴り飛ばされて、ベッドの下に落ちた誤字職人は、禁断少女の裸体をじっく
り見つめると、おもむろに首を横に振って拒否を示した。
そして、体を隠して脅えている、4989少女熱い目で見つめる。
「そんな事言ったって、現に僕の理想少女はこっちなんだもん。現れる場所を
間違えたんじゃないの、君?」
「なっ……! なんですってぇ……!? どうやら天国より地獄が見たいらしい
わね、あなた!」
まさに修羅場のゴングが鳴らされそうな、険悪な雰囲気が漂い始めた。
その場の空気を読んでいるのか、読めないのか、4989少女が恐る恐る挙
手をした。
「……なによ? なにか言いたい事でもあるの?」
禁断少女が、冷たい視線で4989少女を睨みつける。
4989少女は脅えながらも、小さい声で打ち明けた。
「あのぅ……。『禁断少女』さん……。と~っても言いにくいんですけどぉ……。
――あなたの今の姿って、私が理想と思い描いてた姿なんですぅ……」
しばらくの間沈黙が続く。
禁断少女が耳に手を当てて聞き返してきた。
「……はぁ?」
「で、ですからぁ……! 禁断少女さんの今の姿は、私がなりたいと思ってい
る、理想の少女なんですぅ~! なぜ私の願望が禁断少女さんに影響しちゃ
ったのかは、わからないんですけどぉ……」
4989少女は困った顔で、今にも半べそをかきそうだった。
暫しの静寂が、時を刻んだ。
「……紛らわしいわねぇ……」
禁断少女も言葉を失い、ついでに戦意も喪失してしまったようだ。
しかし、もっと空気を読まなかったのが誤字職人だった。
ずるずるとベッドの上に這い上がり、またも4989少女ににじり寄る。
「君は君のままでいいんだよ! ハニー! あんな風にこれ見よがしに、胸を
膨らませちゃ駄目だ! 駄目だ! 駄目だ駄目だぁぁ!」
叫ぶ勢いに任せて、4989少女にのしかかった。
「きゃぅっ!? な、何するですかぁ~! あ、あなたのお相手はあちら様です
よぅ~!」
押し倒されて、またもささやかな胸に吸い付かれる。まるで吸盤のように吸
い付く誤字職人が与える淫靡な刺激に、つい甘い声を漏らしてしまう。
「い、いやぁ……んっ! は、放してくださ……いぃっ! はぅっ!」
4989少女は困った顔で必死に抵抗を試みた。
「嫌だ嫌だ! 僕は君がいいんだよ! ハニー!」
またも小さな乳首に吸い付き、音を立てて舐め始めた。
「だ、ダメですってばぁ……っ! こ、これじゃまるで『淫欲な団地妻』みたいな
シチュエーションですぅ……っ!」
再び繰り返される愛撫に、4989少女は思わず具体的作品名を叫んでしま
う。どうやら過去試験には某書院の商業作家もいたらしい。
4989少女の告白に、戦意を削がれた禁断少女は、未だ裸のまま、ぼ~っ
と考え込んでしまっている。
全裸の中央にそそり立つ誤字職人の一物は、立派に復活を果たしていた。
「さぁさぁ! 今こそ一つになろう! マイ・ハニー!」
4989少女は、またも足を開かされ、やっと乾き始めていた秘肉に舌を差し
込まれる。
「だ、ダメですぅ! や、やめてくださぁ~い……っ! あっ……あぁんっ!」
再び秘所を攻め立てられる快感に、4989少女は反応してしまう。
「んっ……! き、禁断さぁん……! や、やめさせてくださ……んぁっ!」
秘所を舌で攻め立てられ、感じながらも、4989少女は禁断少女に助けを
求めた。真横に立ち尽くす禁断少女は、戸惑った表情で、喘ぐ4989少女の
助命嘆願を聞き流していた。
――まるで夫や恋人の前で犯されようとしている、ヒロインのように見えなく
も無かった。
やっと我に返った禁断少女は、4989少女の秘所を貪る誤字職人を見下ろ
す。まるでバター犬のような格好で、4989少女の股間を舐め続ける誤字職
人の醜悪な姿に溜息をつく。
そして攻められ、泣き声のような喘ぎを放つ4989少女に視線を移した。
「……筋金入りのHENTAIなのね。これはもう、私のでる幕じゃないかも……」
禁断少女が弱音を吐く。
「そ……そんなぁぁ……っ! た、助けてくださいよぅ! 禁断さん……ッ!」
股間を貪られ、今にも達しそうな4989少女が禁断少女に哀願する。
「だってねぇ……。書き手の理想の姿で現れるっていう、最初の設定から外れ
ちゃってるんだもの。あなたも運がなかったのよ」
「そ……そんなぁぁ……! わっ……私はここに、誤字脱字の修正に来ただけ
で……んん……っ!」
秘部の敏感な部分を甘噛みされ、4989少女は仰け反った。
「おおお! 湧き上がるぞ! エナジーが! ハニー! もっと君を愛したい!」
いよいよ興奮した誤字職人が、終には4989少女の太腿を抱えあげる。
「ちょ……っ!? な、なに言ってるですかぁ……っ! 誤字職人さん!
ま、待って……! そ、それ以上は……だ、ダメですぅっ! ぁあん……っ」
もはや禁断少女の存在も、4989少女の哀願も聞こえてはいない。
散々自分で慰め、使い込んできたのであろう、黒光りする一物を、先程貫き
そこなった、4989少女の蜜壷にあてがう。
「君と僕の間に、障害なんか何もないのさ! さぁ、今こそひとつになろう!
マイ・ハニー!」
ぐちゅぐちゅと4989少女の愛液で己を濡らし、秘部をかき分け、入り口に
先端を擦り付ける。
「だ、だからぁ……っ! その言葉使いはやめてって……んぁっ……!
き、禁断さぁん……っ! た、助けてぇぇ……っ! きゃぁぁっ!」
ずぶり、と誤字職人の一物の先端が、4989少女の蜜壷に飲み込まれる。
「…………んぁぁぁっ! い、いやぁぁぁっ! ダメですぅぅぅ……っ!」
快楽とは別の、破瓜の痛みが4989に悲鳴をあげさせる。
誤字職人の肉棒が、4989少女の内部へずぶりずぶりと浸入し、根元迄埋
め込まれる。
「ついに一つになれたよ、マイ・ハニー! やはり障害がある方が、愛って燃
え上がるものなんだね!」
4989処女の最奥まで到達した誤字職人が、歓喜の雄叫びをあげる。
「……っっ! な、なに勝手な事言ってるですかぁ……っ! は、早くっ……!
ぬ、抜いてくださ~いっ! い、痛いんですぅ……っ……てばぁ……っ!」
「ぬ、ヌく!? なんて卑猥な言葉を、その可愛い唇から言うんだ! ハニー」
嗚咽をあげながら、誤字職人に抽迭され、結合部を中心に全身が揺さぶら
れている4989少女の耳元で、禁断少女が囁いた。
「やれやれ。事情はどうあれ、結局あなたは私の商売敵だったみたいね。妖
精候補生さん」
ギシギシとベッドに押し付けられ、貫かれながら、4989少女は切れ切れの
涙声で訴える。
「そ、そんなぁ……っ! わ、私は……ただのぉっ……! んぁっ……!」
「誤字脱字を直して回る修正妖精だと言うんでしょ? でも、結果的には、私
の任務を横取りしちゃったじゃない。……ん? ちょっと待ってよ……?」
禁断少女の瞳が怪しく光る。ほっそりした指先で、4989少女を貫いている、
誤字職人の背中をつっ……となぞった。
誤字職人は一瞬、落雷したように仰け反ると、4989少女の股を更に大きく
抱え上げ、蜜壷内部への突き上げを激しくしてゆく。
「あぁっ……! あんっ……! あん……っ! き、禁断さん……! ひ、酷い
ですぅ……っ! きゃぁぁっ……! い、痛いんですぅ……っ!」
大きな瞳から涙がぽろぽろ零れ、誤字職人の抽送の勢いで宙に飛び散る。
「初めてだったんだね……! ハニー! 僕はもう感激で一杯さっ!」
誤字職人が4989少女の破瓜のしるしを見て、嬉しそうに腰を動かす。
突き上げられるたびに4989少女の口から、小さな声がこぼれている。
「……どうやら勘違いしてたみたい。あなたの理想の姿になったって事は……。
今回の私のターゲットはあなただったのよ! 修正妖精さん」
誤字職人に抽迭されながら、4989少女は禁断少女の言葉に驚く。
「は、はい……? ……んぁん……っ! あんっ! い、言ってる意味が、……
わ、わかりませぇん!」
禁断少女は両脚を抱えられ、抽迭される4989少女の小さな乳首を指先で
つついた。
「きゃぅん! なっ……何するですかぁ……っ!? 禁断さん……っ!」
禁断少女は嫣然と笑い、4989少女の顔を覗き込んだ。
「やっぱりね……。私達が現れる時、異性の姿とは限らないのよ。相手をエク
スタシーに導き、達しさせるのが私達の役目。今、あなたを刺激してわかった
わ。やはり私のターゲットはそこのサルじゃなくてあなたよ! 修正妖精さん」
禁断少女はそう言うと、誤字職人に貫かれた4989少女の唇を奪った。
「……んっ……! ……んん……っ!?」
禁断少女の紅い唇が、4989少女の濡れる唇をなぞり、開いた口内に舌を
差し込む。貫かれ、喘ぐ4989少女の舌に、禁断少女の舌が絡みつき、細や
かでねっとりした愛撫が4989少女を支配してゆく。
破瓜の痛みで喘いでいた、4989少女の表情が、潤んだ表情に変わる。
「……どう? 禁断のくちづけは甘美でしょう? あなたの唾液から、沢山のエ
ナジーが私にも注がれてきているわ。サルが夢中になるのも、当然ね」
「そ、そんなぁ……っ! 誤字職人さんだけでも一杯なのに……んっ! む…
…無理っ……ですぅ……っ! んんん……っ!」
舌と舌を絡めながら、禁断少女は4989少女を貫いている、誤字職人の前
に跨り、四つ這いになって4989少女を愛撫し始める。
「……ふぁ……っ! き、禁断さん……っ? あぁん……っ!」
禁断少女の重みで、突き上げられても体が揺さぶられる事が無くなった。
しなやかな指先が、ささやかな4989少女の乳房を彷徨い、小さな突起を刺
激し始めた。
「……! ひゃぅん!? き、禁断さん……っ! す、すごいエッチですぅ……っ」
「ふふ……。女同士の体ですもの。どうすれば気持ちいいか、股間にいるサ
ルなんかより、ずっとわかるわよ」
ほっそりとした桃色の舌が、4989少女の乳房と乳首を羽のように軽いタッ
チで這い回る。
誤字職人に突き上げられ、禁断少女の甘美な愛撫に、4989少女はあられ
もない喘ぎ声を放ち続けた。
高く上げた腰を誤字職人に見せつけ、4989少女を愉悦させている禁断少
女に、誤字職人は怒って抗議をする。
「こ、こらっ! どけよ! 僕とハニーの愛の営みを邪魔するな! 僕のハニー
が見えないじゃないか!」
眼前に禁断少女の濡れた蜜壷を見せ付けられ、思わず生唾を飲みながら、
誤字職人は禁断少女を排除しようとする。
禁断少女はそんな誤字職人の言葉も聞かず、腰をくねらせ、4989少女の
上半身を愛撫し続ける。
明らかに4989少女の反応が、自分の時よりも甘く甘美なものに変わり、内
部の締め付けも緩やかになっていた。
「ふっ……。どうやらアナタより、私の方がこの子を感じさせられるようね」
挑発的に局部を振り、勝ち誇った蜜壷からは愛液を滴らせている。
「く、くっそ~! 僕とハニーの邪魔をするなっ! こ、こうなったら、お前から
先に犯してやるぞっ!」
4989少女の乳首を舌で弄びながら、禁断少女は嘲るように振り向いた。
「……できるものならやってごらんなさい。あなたにプロの仕事を教えてあげ
るわ!」
「こ、後悔するなよっ! このデカパイ女めっ!」
誤字職人は4989少女から濡れそぼった一物を引き抜くと、眼前の禁断少
女の蜜壷を、怒りを込めて挿し貫いた。
「……んっ……!」
4989少女の上で、禁断少女が軽く仰け反る。
やっと股間を押し広げ、摩擦していた異物から開放された4989少女が、今
度は代わりに貫かれた禁断少女を気遣う。
「き、禁断さんっ!? だ、大丈夫ですかぁっ?」
禁断少女は返事をする代わりに、4989少女に甘いキスをする。
「……んん……っ!? き、禁断さ……ぁんっ……」
誤字職人に突き上げられながらも、禁断少女は4989少女を愛撫する。
「ん……っ! いいわ……。あなたの破瓜の印が、私の中に注がれてる……。
す、すごいパワーよ! あなたの、今迄修正して来た作品の力も宿ってるの
ね……っ!」
誤字職人に乱暴に突き上げられながら、禁断少女は濡れそぼった4989少
女の蜜壷に指を差し込む。
「……きゃぅんっ!? そ、そこはまだ……っ……」
しなやかな指が、4989少女の内部を優しく擦りあげる。
「大丈夫……痛くないでしょ? 私はこれでもプロよ……んんっ……!」
「……は、はい……っ! き、気持ちいい……ですぅ……っ! あぁん!」
自分自身に貫かれながらも、睦まじく4989少女と絡み合っている禁断少
女に、誤字職人の嫉妬の炎が燃え盛った。
彼女を屈服させ、再びハニーと愛し合いたい! その思いが誤字職人の抽
迭を激しくさせる。
「ほら、イけよ! イッちゃえよ! 僕とハニーを邪魔する悪魔め!」
禁断少女の蜜壷の最奥にある、固い蕾を突き上げる。
「あぁ……っ! い、いい……っ!」
最奥を攻め立てられ、禁断少女が仰け反る。
「き、禁断さんっ……! ま、負けないでくださいぃ~っ!」
「あ、あなたのパワーが、彼にも乗り移ってるのね……。んっ……! で、でも!
大丈夫よ……っ! 今あなたと繋がってるのは私なんだから……っ!」
禁断少女が秘部を意識的に締め付ける。誤字職人を咥え込んだまま、激し
く腰を揺り動かした。
「……うっ……ううっ……!」
誤字職人の顔が切なそうに上気する。このままでは先に果ててしまうと察し、
禁断少女の秘部から、一次撤退を試みる。
「う……うわ……っ! ぬ、抜けない……っ!?」
「……プロの底力を教えてあげるといったでしょう? ほら、さっさと果てなさい!
」
4989少女の乳首と秘所を愛撫し、喘がせながら、禁断少女はさらに誤字
職人を咥えこんでいる内部をきつく締め上げた。
「うっ……! ギブギブッ! アッー!」
誤字職人はついに悲愴な喘ぎとともに果て、禁断少女の中に精を放った。
がっくりと力が抜け、高くあげた禁断少女の尻の上にもたれかかる。
禁断少女は四つ這いのまま、後蹴りを放ち、果てた誤字職人を場外に落と
した。
「……か、勝ったんですか!? 禁断さん……っ?」
4989少女の胸に倒れ掛かり、荒い息をはく禁断少女を抱きしめながら、
4989少女は感嘆の声を漏らした。
「え、ええ……。なかなかの強敵だったわ……」
「す、すごいですぅっ! あんなにすごい誤字職人さんに勝つなんて!」
額に汗を浮かばせて、禁断少女は微笑んだ。
「すごい思いをするのはこれからよ……。修正妖精候補さん。あなたの知らな
い世界に、これから私が連れて行ってあげる……!」
真っ赤な唇が4989少女の耳朶を甘噛みし、舌を這わせ始める。
「え……! ちょ、ちょっと待ってくださぁ……ぁぁん……っ!」
誤字職人に汚された体を、禁断少女の舌が丹念に舐め清める。
もう、破瓜もすませ、半分以上開発された4989少女の体は、きっちりと調
律された楽器のように、甘く切なく反応する。
誤字職人に刻まれた、胸の赤い刻印さえもが、禁断少女の舌によって拭い
消された。
まだうっすらとピンク色の破瓜の印を滲ませる、4989少女の秘肉にも、禁
断少女の赤い舌とほっそりした指が差し込まれた。ゆっくりと蠢き、汚された
内部を4989少女の愛液で洗い清める。
淫らな水音が響き、4989少女を狂ったようによがらせ、仰け反らせた。
誤字職人とは違う、ポイントを押さえた舌使いとフィンガー・テクニックだ。
4989少女の体はリズミカルに反応し、悦楽の喘ぎを放ち続ける。
「案外、男の人は知らないのよね。女はここだけでもイけちゃうって事を……」
禁断少女は呟くと、艶やかに輝き、小さく猛った4989少女の一番敏感な部
分を軽くかじった。
「……きゃぅぅん……っ! き、禁断さん……っ! へ、変になりそうですぅっ」
「……まだよ。……もっと、もっと、高みまで登りなさい。全てのパワーを開放
するのよ!」
敏感な突起を舌で弄くり、悪戯そうに禁断少女が呟く。
「……だ、ダメですっ……! す、全てを開放したら……な、何が起こるのか、
わかりませぇ……んっ!」
悦楽で途切れ途切れになりながら、4989少女は絶頂に達する事への恐
怖感を打ち明ける。
頂上近くまで上り詰めながら、なおも抵抗を示す4989少女に、禁断少女は
少し焦れた。蜜壷に挿し込んでいる指で、Gスポットを刺激する。
「きゃぁぁん……っ! だ、ダメですぅ~っ!」
「知らない世界を、あなたも見てみたいでしょ? 強情を張らずに身を委ねな
さいな」
4989少女の秘所に尖る先端を強く吸い、内部のGスポットを連打する。
「……だ、ダメぇぇぇぇ……っ!」
ついに4989少女は痙攣したように小刻みに震え、性の頂上へと上り詰め
てしまった。
びくん、びくんと体を仰け反らせ、うっとりと焦点の合わない瞳を宙に彷徨わ
せる。4989少女の発するエクスタシーのパワーが、舌先と指を伝って、禁断
少女に流れ込む。
「く……っ! 予想以上に莫大なエナジーだわ……。この娘、これでまだ候補
生なの……っ?」
半分意識を失った4989少女は、朦朧とした意識でブツブツと呟き始める。
「……? なぁに? 夢でも見ているのかしら?」
流れ込むエナジーに恍惚としながら、禁断少女は愛しそうに4989少女を
見つめていた。
ベッドの下に蹴り落とされ、失神していた誤字職人が、いきなり復活して飛び
起きる。
幸福そうに達している4989少女と、傍らに寄り添う禁断少女を見つけると、
どす黒い怒りを顕わにして、二人の間に乱入した。
「ちょ……! 今更何するのよ! もう、あなたの出番は終わってるの!」
「黙れ黙れ! よくも僕のハニーを汚したなっ! ハニー! 僕がわかるかい」
4989少女は虚ろな瞳で誤字職人を見上げる。
「……はい、先生。緊急再生魔法を発動ですね……」
ブツブツと小声で呟き始める。禁断少女は、はっとして少女から離れた。
「ハニー! ハニー! 僕だよ! さぁ、今こそ深く愛し合おう!」
誤字職人は、人形のように脱力している4989少女を抱きしめる。
「……緊急再生魔法、発動します」
再び少女の足を抱え広げた誤字職人は、少女の言葉に気づかない。
「バ、バカッ! 離れなさい! 危険よっ!」
ベッドの隅に退避した、禁断少女が呼びかける。
「へっ! もうお前のトラップになんか引っかからないぞ! さぁ、ハニー! 行
くよ!」
再び猛る一物を、4989少女の蜜壷にあてがった時だった。
4989少女の瞳がかっと見開かれ、唇から凛とした声が発せられる。
「誤字誤字開放! 全ての誤字よ! この書き手の文章に全て戻れっ!」
「――ちょ、ちょっと……! その呪文は……!」
焦る禁断少女も巻き込んで、真っ黒な竜巻が音を立てて舞い上がった。
舞うように文字の羅列が室内を覆い、誤字職人にも襲い掛かる
「な、なんだ!? この見覚えのある文字の羅列は……っ!?」
誤字職人は突然起こったこの現象に驚き、呆然としてあたりを舞い散る文
字の羅列に視線を合わせた。
い淫です……あたしなんかっ!
痔分がそんなに鰓いと主ってるの?
あ鳴るに淹れられた女が注僧に歌うつ。
南無でそんなこ戸をいうの?
……い屋ぁ!いれひゃらめぇぇ!……
……渡しはあ鉈を哀史てるわ…
etc……
etc……
「う。うわぁぁっぁぁ! やめろ! やめてくれぇぇ!」
「や、やめなさい! 妖精候補さん! その呪文はあまりに危険よっ!」
過去打ち間違えた誤字脱字全てが、誤字職人の脳内に蘇りスレで嘲られ、
恥辱で泣いた記憶が蘇ってくる。
「ご、ご免! ごめんよぉぉぉ! シリアスな場面にギャグな誤字誤爆入れて、
台無しでした! すいません! すいません!」
4989少女を抱きかかえていた誤字職人は、黒い竜巻に巻きつくされると、
枕の下に頭を隠して謝りはじめた。エロパロデビューしてから数年、何度も見
直したはずなのに発見される誤字への恥辱に苛まれる。
耳に栓をしても、眼をつぶっても、過去消し去る事のできない誤字脱字が誤
字職人を襲う。
「……恐ろしい呪文ね……。職人全てが背を向け、見なかった事にしたい事
実を、そしてあなた方がこっそり直してあげていた過去の恥部が、今この恥知
らずな書き手さえも責め苛んでいるわ……」
禁断少女は、アマチュアだとたかをくくっていた4989少女の魔力に、身震
いを覚えた。そして、恥辱で逆に猛り立っている誤字職人を見下ろすと、ぼん
やり座って呆けている、4989少女を揺り起こした。
「修正妖精さん! しっかりしなさい! ともかくこの魔法をどうにかして!」
激しく揺り起こされ、ようやく4989少女が正気に返る。
「あれ……? 禁断さん……? ど、どうしたんですかぁ……?」
「いいから! この魔法を止めて!」
やっと周囲の惨状に気づいた4989少女は、慌てて誤字召還魔法を唱える。
黒い竜巻が煙と化し、やがて天井から消えて行った。
「……あんな危ない呪文を持っていたなんて、正直驚いたわ。あれは職人殺
しの、まさに最強最悪の呪文よ。私がもっと経験の浅い禁断少女なら、あの
呪文で一緒に壊されていたわ」
4989少女は慌ててぺこぺこと頭を下げる。
「す、すいません! すいません! なんだか講義中の夢を見ちゃったみたい
ですぅ~」
さっきまで恐ろしい魔法を使っていた少女とは思えない頼りなさに、禁断少
女は吹き出してしまう。
「あなたのエナジーは職人さんより魅力だけど、ちょっと諸刃の刃ねぇ……。
まぁ、今回はあなたプラスアルファで、この職人さんの精もいただけたし。まぁ、
よしとしますか」
「ど、どうもご迷惑をおかけしましたぁ……」
照れくさそうに頭を掻きつつ、4989少女はもう一度、頭を下げた。
「それより、今日の実習はどうなるの? 誤字開放しちゃったら、最初からやり
直し?」
「い、いえ……。あれは緊急再生魔法なので。誤字職人さんは、デビュー当時
の職人さんに戻っちゃったんです……。だから、修正すべき作品も消えちゃっ
て……。追試でしょうね。それより着て帰る服が無くて困ってますぅ~」
禁断少女は目を丸くした。
「あんなにすごい魔法を使えるんだから、服位出せるんじゃないの?」
4989少女は急に真面目な顔つきになる。
「無理です。誤字修正だって、手作業なんですよ? 私達の世界は、まだまだ
発展途上なんですっ」
――そういえば手作業だったわね……。
「……いいわ。私は電脳世界の禁断少女。モニターから出れば物質化される
けど、変える時にはモニターからなの。サイズは合わないだろうけど、私の服
を着ていきなさい」
「えっ……! いいんですか? あんなに高そうなお洋服……!」
「いいのよ。今夜はあなたに膨大なエナジーを貰っちゃったし。ささやかなお礼」
「あ、ありがとうございますぅっ!」
こうして、受験ナンバー4989少女と禁断少女の奇妙な邂逅が終わった。
――そして、更に数年後。
ハチミツ色の明るい髪に、豊かな胸とキュッとしまったウェスト、それを強調
するようなヒップを持った美少女が、傍らで職人を寝かせつけ、一心不乱にキ
ーボードを叩いていた。
「ふぇ~ん……! この人も誤字脱字が酷すぎですぅ~!」
思わず泣き言を呟いている。
そこへ、頭上の方から、なんだか聞き覚えのある声がしてきた。
「あら……? あなた、もしかして……!? 修正妖精さん?」
呼ばれて思わず上を向くと、そこには数年前の3級妖精だった自分の姿が
浮かんでいた。
「えぇっ……!? も、もしかして、禁断さんですかぁっ?」
「すっごい偶然ねぇ……。お久しぶり。元気だった? 今回は姿が逆転ね」
ぴょんととこに飛び降りると、ロリ顔貧乳の少女が微笑んだ。
「その様子だと、あれから進級できたみたいね。おめでとう!」
すると、ハチミツ色の髪と同じ色の瞳の少女が、急に眼に涙を潤ませる。
「めでたくなんて無いんですぅ……っ! あれから大変だったんですよぅ!」
ハチミツ色の瞳の少女は、自分より小さい禁断少女の胸に泣きついた。
どうやら、あの時の事が原因らしかった。
通信機器のワッペンが破けてしまい、相手の声は聞こえなかったが、受信
装置は無事だったらしい。
4989少女が襲われ、陵辱された後、私こと禁断少女にエクスタシーを教え
込まれた経過が、全て傍受されていたのだという。
「あんまり私が気持ちよさそうな声だったので、先生は卒倒し、他の受験生は、
みんな禁断候補生に転向しちゃったんですぅ! おかげで私は繰り上がり1
級妖精になったんですが、一人で5地区の管轄なんですよぅ! 先生方も現
役に戻ったんですが、お年なので……」
泣き付いてくる修正妖精の手には、あのときの誤字職人と同じ、キーダコが
出来上がっていた。
――そういえば、最近出番が少ないと思ったわ……。禁断少女が溢れちゃ
ってたわけね……。
「そ、それは大変だったわね……。あなたもいっそ、転職しちゃおうとは思わな
かったの?」
ハチミツ色の瞳をした、今は立派な修正少女は、頬を赤く染めて禁断少女を
潤んだ瞳で見つめ返した。
「何度かは考えました……。でも、こうして続けていれば、また、会えるんじゃ
ないかな、って……。覚えてます? この職人さん。あの時の誤字職人さんな
んですよぅ。相変わらず誤字脱字が多いけど……。ここに来たらもしかしてと
思って……」
禁断少女は驚いたように修正少女を見上げた。
「あなた……、私にもう一度会いたかったの?」
修正少女は頬を染めて、こくりと頷く。あの時の3級妖精ではない。
今や立派な1級妖精だ。達する時のエナジーも、半端なものではないだろう。
ロリ姿だった禁断少女は、修正少女に口づけをした。
「わかったわ。ちょっと待ってて……。あなたの想念にインプットしなおして、男
性体になってくる。逞しい男根で、あなたを攻めて攻めて一杯イかせてあげる。
覚悟していなさい。 ――今夜は一睡も寝かせないわよ?」
修正少女は期待に潤んだ瞳で頷いた。ロリ姿の禁断少女は……ちょっぴり
スリルと興奮で、とびきり大きな男根の男性になってこようとモニターの中に
戻って行った。
終わり