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僕だけを愛して

朝彼女より遅く起きて彼女の顔見る

彼女は笑顔でこちらを見て「おはよう」と呟いてくれた

彼女に追いつくためにご飯を飲み込み駅まで走る

彼女の姿が見えたなんとか同じ電車に乗ることができた。

「桜・・・!」

桜の目の前には違う学校の男子生徒がいた


電車の中で声をかけられる君を見ていると

僕は普通ではいられない 

君のその笑顔は僕だけに 僕だけに…。

「桜!君は誰にでも優しすぎるんだ だから男の人が勝手に
 勘違いしてしまうかもしれない だから・・・」

「薫ちゃん大丈夫だよ」

「大丈夫じゃないから言っているんだ」

「ほら学校遅れちゃうよ」

「あ 待って桜!」


僕達は二人姉妹 僕は薫 彼女が姉の桜

同じ女子校に通っている僕達はとても仲が良かった

それはまるで恋人のように…。


「近藤さん! おはよー」

「おはよう…えっと」

「山形だよ いい加減覚えてよー」

「ごめん」

「近藤さんいっつもぼ~っとしてるよね」


そう僕はあの日のあの時以来彼女への思いは強くなっていくばかりだった・・・

彼女を思い切り抱きしめたい 彼女を独り占めしたい


その思いはいつか胸の中では収まりきらないと時がくるなんて





「綺麗だね・・・」

「そうだね桜」

去年のクリスマス 今思えばこの時からだろうか

彼女への思いが強くなっていっている

「このツリーの噂知っている?」

「・・・」

僕はなんのことか どんなことか興味はなかった

そんな事より彼女の笑顔を見ているだけで幸せだった

「薫ちゃんってば」

数秒後我に帰って質問する

「・・・いやしらないよ」


「このツリーにね恋人同士が好きと祈ると 幸せになれるんだって」

「え!?本当かい?」

「噂だよ噂 それに私達恋人いないし・・・」

。。。 

「桜・・・僕は君の事が・・・」

「薫ちゃん・・・」






でも最近の桜はその笑顔を僕だけではなく

知らない誰かに見せている。

許せない・・・


【薫ちゃんへ 私はみんなが大好きだけど その中で一番大好きなのは薫ちゃんだよ】

桜からメールが送られてきた

「僕だけを 僕だけを見ていて欲しいんだ・・・」



「今日はどうしたんだい桜 スカート短すぎない?」

「大丈夫だよ薫ちゃん」

「どこへ行くんだい!?」

「・・・」

最近はその笑顔を見る機会も減ってきた



「桜 こっち向いて もっと笑ってよ」

一人で昔取ったビデオを見ている 中には桜が写っている

でも違う 僕が見てもらいたい桜ではない


一緒の家にいるのがつらい

どうせなら


「近藤さん知ってる? 最近あなたのお姉さん彼氏できたみたい」

「なんだって!?どうして なんで?」

「そ そりゃあ かわいいし スタイルいいし おとなしいし
 男がよってこないわけないでしょ?」


許せない 誰だ? どこのどいつだ?



「桜 今日はどこに行くんだい?」

「友達と出かけるの」

「そう・・・」

「行ってくるねー」

嘘だ…またスカートが短い どうして僕は君の事をこんなに思っているのに

「後を追いかけないの?」

「誰だ?!」

「あら、私が見えるの?可哀想に」


「・・・君は凄い格好をしているね 

そこには最近どこかで見たような全身黒い格好をした

「!(この姿を見て冷静でいられてツッコミ入れるなんて)」

「何時どこから家に入ったかわからないけど さっさと出て行ってくれ」

「まぁいいわ私の事より彼女を追っかけないの?

「君みたいなのが家に居たら僕は家を出れるわけないだろ
 それに桜の事は信じているから追っかけないのさ」


「信じている? さっき疑っていたように見えたのは気のせいかしら」

「違う!僕は彼女を信じているから・・・

悪魔が僕の胸に手を当てて話しかけてきた

「真実を見るのが怖いんじゃなくて?

彼女が他人に取られているのが怖いんじゃなくて?

さぁその嫉妬を開放しなさい」



・・・

「言いたいことはそれだけか? さっさと出て行け!」

悪魔とか名乗っている馬鹿げた輩を外に蹴り飛ばした


「追い出されちゃった・・・ それにしてもおかしいわね私が見間違えるなんて」

「つまり彼女が桜に対する思いは負の感情ではなく
 もっと違うものから出ているんですよ」

外で本をよみながら待っていた天使がなんか言ってきた

「違うもの?」

「あの桜って子普通じゃないのかも知れないです」






「・・・僕が桜の事を疑っていた? ありえない」

ベッドに倒れこんで彼女の事を考える

体の弱かった僕がここまで育ったのは桜のおかげだと思っている

彼女の優しいオーラが何時でも僕を包んでくれた

僕を安心させてくれた

「お姉ちゃん…。」
最終更新:2010年09月28日 13:45