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ミミロル

ミミロル
分類名:うさぎポケモン
英語名:Mimiroll 学名:Lepus hyperborea(極北の兎)

茶色い体毛と、耳先端および腹部にかけての綿毛が特徴とされる兎型ポケモン。危険を感じ取ると両耳を立てて警戒し、寒い夜は毛皮に顔をうずめて寝る習性があり、シンオウ地方では昔から女性の愛玩ポケモンとして、ピッピやブルーに準じる扱いを受けてきた。
平安時代の絵巻物には、火桶の傍らにうずくまったミミロルを撫で愛でる姫君が描かれており、古来からペットとして可愛がられていたことが分かる。当時の漢文では、『美弥炉留』と表記されており、人間と一緒に生活するミミロルは暖かい場所(炉辺)を好んだようだ。
意外なことに、持たせた道具が使えなくなる不器用さが、当時の人々にとってはミミロルをさらに愛らしく見せていたらしい。宮廷人の随筆には、

げにらうらうじく、ものつかひにつたなしきさま、なほいとをかし(大変可愛らしく、道具を使いこなせない様子がそれでもたいそう魅力的である 『枕草子』第六十七段 火桶だして より抜粋)

とあり、人間のほうが世話をやかねばならない、いとけない存在であると見なされていたようである。
ところがが中世以降となると、ミミロルの愛玩動物としての役割にもうひとつ、裏の役目が出てきたのではないか、という新説が学会誌『ポケモンジャーナル』に投稿され、昨今議論を呼んでいる。

議論の発端となった投稿では、戦国時代の女隠密(くのいち)がミミロルの危機感知能力を活用していたのではないかとされている。
ミミロルの逃げ足の速さ、ジャンプ力は忍者と行動を共にする際有利に働くことは間違いない。またミミロルならば、貴族の女性が身辺に置いていても違和感なく宮廷で行動できるため、間諜の役割をもって宮廷に潜入したくのいちには心強い相棒となったことだろう。
近年においても、英国のMI5が『盗聴器が発する高周波を感知可能』という理由でミミロル、ミミロップを防諜用に訓練していたことが明らかになっており、前説もあながち突飛な論理ではないことがうかがえる。
ただし、ミミロルは十分に懐いた状態で進化するとミミロップになる。ミミロップのほうが素早さや危険感知能力も上であることから、くのいちのパートナーポケモンとしてのミミロルには疑問を投げかける声も少なくない。今後の議論と史実検証が待たれる。

余談ながらテンガン山地につたわる民話では、幼い頃からミミロルと一緒に育った娘が嫁入りした時、このミミロルもミミロップに進化した。そのミミロップは大変トレーナー思いで、夫婦げんかの際には「とびげり」「おんがえし」等で大活躍したという。
女性の愛玩ポケモンとしてのミミロルが、庶民の民話にも伝わっているのがうかがえる物語である。

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最終更新:2006年12月31日 15:03