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ジュペッタ

ジュペッタ

英名 Banette 学名 
標準体高 1.1m  標準重量 12.5kg  特性:不眠/お見通し
進化過程: カゲボウズ →ジュペッタ
主な生息地:不明

「ぬいぐるみポケモン」に分類される、不定形型ポケモン。
体色は黒を基調としていて、口の部分にはジッパーのような歯が付いているが、生命維持に必要なエネルギーが漏れてしまうため普段は閉じられたままである。捕食行動などはないが、強い恨みをもった人間などの傍に集まり、そのエネルギーを吸い取っているとされている。また繁殖などもよく実態が解明されておらず、そういう意味では我々も恨まれても仕方ないポケモンの一種であるといえる。

恨みが膨大であればある程、ジュペッタには憑かれやすくなるという。恨みのエネルギーといえば、よく男女関係のもつれの象徴ともいわれるが、実際人間が言うところの「恨みのエネルギー」を直に吸い取っているわけではなく、むしろその「恨んでいる」時に出るパターンの脳波をキャッチし、感情的な時の脳の血流によって発生する熱を吸い取っているのだ。
また、ジュペッタはその体の大部分を綿状の組織で満たしていて、物を消化する器官が(あるにはあるのだが)殆ど退化しており、受け取った熱エネルギーをそのまま体内に流しているため、口を開けば熱が放出されて弱ってしまう。そのためジッパーのような歯で常に口を閉じている。

よく伝承学系の書籍や生態学の入門書に「元は人間に捨てられたぬいぐるみが、強い怨念によって生命を宿したポケモン」という記述がみられるが、これはあくまで19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパで誕生したぬいぐるみが、当時まだ高価なもので、親が買い与えたぬいぐるみを大事にしないと罰が当たる、と子供を躾けるために親が嗜めたのが起源である。
では科学的根拠が全くないかというとそうでもなく、ジュペッタの体組成成分と割合を測定したところ、どれほど見積もった所で本来の標準体重の半分以下でしかないとの結果がエンジュ大の研究班の実験で明らかになっている。
つまり、自重の半分は正体不明の質量をもった物体で出来ている、というのだ。

この謎の有質量物体(ここでは仮に甲とする)は、さまざまな仮説とともに長い間議論されてきた。ある学者は甲は霊魂そのものであると主張したが、ポケモンに限らずこの世の生命は押し並べて、生存中と死後の体重、すなわち質量は変動がない限り不変で、つまり霊魂が仮にあったとしても質量は存在しないので、有質量の甲には当たらないというのが通説となっている。現在有力なのは、宇宙間物質のダークマターではないかという説だが、まだそれを裏付ける観測データが存在しないことや、意識が消えたとたんに質量が減るため、ダークマターという単なる物質が意識を持つという理論への反論(そう言われると我々の脳も単なる脂肪の塊でしかないが)が存在する。
いずれにせよ物は大事にすべきだ、というごまかしで、当文は締めさせていただく。

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最終更新:2009年08月05日 15:01