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ディグダ

ディグダ

英名: 学名:
標準体高:0.2m  標準重量:0.8kg  特性:砂隠れ/蟻地獄
進化過程: ディグダ →ダグトリオ
主な生息地:カントー地方・ディグダの穴 シンオウ地方・228番道路

主にカントー地方に生息している。ディグダの穴では特にたくさんのディグダを、稀に進化系であるダグトリオも見かけることができる。
このディグダの穴とはニビシティからクチバシティまで繋がる長いトンネル状の空洞になっており彼らがこのトンネルを掘り進めたと言われ、また、前述の通りディグダが数多く生息している事からディグダの穴と名づけられた、と言われている。

生態については地中に穴を掘って生活し、主に木の根や昆虫類の幼虫を主食とする。
地下深くで生活しているためか直射日光に弱く、皮膚もとても薄いため長時間日の下にいると弱ってしまう。
体も小さく体力も少ないため、か弱いポケモンと思われがちだが、反面大変素早く動くことができ、その速さを武器に野生のポケモンを翻弄したり、鋭い爪から繰り出される「きりさく」や「みだれひっかき」更に「マグニチュード」や「じしん」等の強力な技を使うこともできる。油断していると「ふいうち」を喰らわされたりもするため重々注意が必要だ。

また、元々の素早さと体の小ささを生かし砂嵐の中で驚異的な回避率を誇る「すながくれ」や強力な蟻地獄を起こし自分の何十倍もの大きさのポケモンの動きを封じることもできる「ありじごく」といった特性も持つ。
なお、技を繰り出すための爪や、地面の下の足に当たる部分がどうなっているのかは未だに明確に解明されておらず学会でも議論が繰り広げられる程である。

外見は一般的な動物としてのモグラとは大きく異なり、全体的に緩やか曲線のシルエットと、円らな瞳に赤い鼻。
まるで絵本の世界から抜け出たようなシンプルな外見をしており子供達が絵描き歌でまず最初に覚えるのはメタモンかディグダかというくらい、覚えやすい姿をしている。

さて、ディグダ生態については前述の通りであるが農家とディグダは実は切っても切れない関係にある。
皆さんは農家にとって田畑を荒らし作物を食べるディグダは天敵…と考える人も多くいるでしょうが実は全くの逆である。

ディグダと農家の歴史は古く、昔は田畑を荒らすディグダに農業を営む人々は悩まされて付けてきた。
捕獲しようにもコラッタよりもすばしっこく、多彩な技を使いこなすディグダには手も足も出なかった。
一部の地域では豊作を祈願してディグダが出てこない様、竹竿で田畑を叩くという「ディグダ打ち」という祭りも存在する。

だが、ある時から状況は一変する。ある村の農家の男が痩せた土地に畑を作ろうとしたがなかなか芽が出さず芽が出ても苗が育たず、おまけに何度も何度も畑をディグダが荒らされてしまった。それでも諦めずに畑を耕し種をまき水をやり、そしてディグダが現われて畑を荒らしても決して諦めず、そしてようやく野菜が実った時、男の畑は見違えるほど良い土地になっており、その村で一番美味しい野菜が取れた、という話である。

この話は「努力は実を結ぶ」という教訓話として伝わっていたが、ある学者が実際にディグダが掘り起こした土地に野菜を植えて実験した結果、普通の土地よりも高品質の野菜が出来たという結果が出た。
これは諸説ある内の一つ説だが、実際にディグダに関する生態調査のデータも存在するためにこの説が一番有力とされている。

以来、彼らは農家を営む人たちにとって最高の友となり最高のパートナーとなった。前述のディグダ打ちもいつしか「ディグダを追い払う」という意味合いから「ディグダに豊作を祈る」意味になったそうだ。

農家では一家に一匹ディグダを育てるようになり、またディグダによる恩恵は単に畑が耕されるだけでは無く畑で放し飼いにすることでディグダの糞が肥やしとなって上質の土となる。また地中の害虫も食べてくれたり畑に現われた野性のディグダを追い払ったりもしてくれた。これらは数が多いほど効果が高かったために野生のディグダを退治せずに捕獲してそのまま飼育する人々も増えた。
この傾向はモンスターボールの普及と共に増えて、多数のディグダを使い畑を作るディグダ農法も盛んとなっていった。
大型農機が普及した現在でも農家の多くはディグダを飼っている。

よく育てられたディグダに特技の切り裂くや秘伝技の居合い斬りを覚えさせ雑草を刈らせたり収穫の手伝いをさせる事もできる。
最もディグダ自身が小柄であるため収穫できる作物は限られてはいるが。
そして彼らに働いてくれた報酬として餌となる野菜をあたえる。まさに持ちつ持たれつの関係である。
無論これらはよく育てられ、よくしつけられたディグダで無ければ不可能。
下手に素人が大量にディグダを集めても畑を駄目にするだけである。

しかし、近年の農家数の減少や畑作面積の削減により廃業する農家が出てきて、飼いディグダが野生化したり餌代の費用と効率化を考えディグダを育てない農家も増えており、また、昨今のガーデニングブームにより都会の方では「ディグダに庭や花壇を荒らされる」といった被害が増えつつある。
対策として水タイプ・草タイプのポケモンを飼育するという方法が安全ではあるが、ディグダ避けのグッズ及びディグダ退治の商品も市販されている。これに対し長年ディグダを友としてきた農家団体からは抗議の声が上がっている。

現在、トレーナーやブリーダーの増加でディグダの上手な飼育方法が広まってきたり、原油高騰の影響により再びディグダ農法が見直されてきているため多少は緩和されているが、問題は完全に解決していない。
とりあえずガーデニングに興味がありディグダに手伝ってもらおうと考えている人は、一匹だけ飼育することオススメする。

余談だが、カントーのある地域で木を植えるディグダの姿が目撃されている。
この話ついて信憑性は定かではないが、真実だとすればやはり農家とディグダは最良の関係なのかもしれない。

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最終更新:2009年08月05日 15:30