ベトベトン
英名:Muk 学名:
標準体高:1.2m 標準重量:30.0kg 特性:粘着/悪臭
主な生息地:
ベトベターが進化した姿で、第一級危険携帯獣に指定されている。
比較的個体としての形を保ったままの姿で行動するベトベターと違い、ベトベトンは通常は地面と同化し、地表の振動などに反応して姿を表し、図鑑に掲載されているような体型になる。
なぜベトベトンは地面に潜む事が多いのか、はっきりした事は未だ不明だが、一部の専門家の間では、大地に染み込んだ産業廃棄物の毒素を吸収しているのではないかと考えられている。
全身を構成している毒液の強さはベトベターの比では無く、体から染み出ている毒液一滴で25メートルプール一杯に溜まった水を汚染してしまえるほど。
数年前に発生した、タマムシシティの大量中毒死事件は一匹のベトベトンが無神経なトレーナーによって川へ捨てられ、汚染された水が飲料水として使用されてしまった為の悲劇だった。この事件では132人の人が亡くなった。
この事件をきっかけに世間ではベトベター、ベトベトンの排除を求める声が高まり、保護団体や政府機関が動いた時には既に全国で数万匹のベトベター種が駆除されてしまっていた。
絶滅してしまったのではと不安視されていたが、駆除活動が終了した翌年には以前と同じくらいの数が確認され、一般の間では殺しても死なないポケモンと恐れられることとなった。
周知のとおりベトベトン達は毒素や汚染を好むポケモンであり、廃棄物が存在する限り絶滅することはありえない、ある意味もっとも人間に近いポケモンである。
穏やかで人懐っこい性格の個体も多く、人に慣れたベトベトンは毒液や悪臭の放出を抑える事も判明しており、また家庭から出る生ゴミやプラスチックゴミなども喜んで食べるなど、生活に役立つ面も備えている。
ポケモン研究家や保護団体は闇雲に排除するのではなく、共存の道も探すべきだと訴えている。
毒液の問題さえ解決すれば、ベトベトンが人間と共に暮らす光景を見ることもできるかもしれない。
最終更新:2009年08月05日 15:56