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ヨマワル

ヨマワル

英名 Duskull  学名 fantasumi tenebraemorta
標準体高 0.8m  標準重量 15.0kg  特性:浮遊
進化過程: ヨマワル サマヨール→ヨノワール

通称「おむかえポケモン」。黒いローブを纏ったような小柄な体を持ち、
顔となる部分はデフォルメされた人間の頭骨のような形状をしている。
お面のような顔の奥に揺らめく赤い一ツ目が特徴的な不気味なポケモン。
この目には特殊な催眠効果があり、睨まれるとその妖しい赤光にとらわれ
大人でも体がすくんで身動きが取れなくなってしまう。
これは、ヨマワルの目の微弱な動きが対象の生物の脳に働きかけ、
一時的に神経組織を麻痺させてしまうためと考えられている。

ヨマワルという名称は「夜に徘徊する者」の意であり、
その名に違わず、夜な夜な縄張りを徘徊して獲物を捕らえる夜行性のポケモン。
体表は、高い硬度と厚み、そして強い弾力を持ち合わせた皮でできており、耐久性に富む。
頭部は見た目と同様人間の骨に近い成分で構成されているが、
人間のそれより圧倒的に強度が高く非常に頑丈。
やわらかそうな外見に反して、実はとても強固なポケモンなのである。

木の実も食べることができるが基本的には肉食であり、獲物を捕らえて捕食する。
頑強な体を持ってはいるが、動きは非常に緩慢なので狩りをするには不向きに思えるが、
彼らはそれを補ってあまりある能力と持久性を持っている。
一度目をつけた獲物は、例え縄張りの外に逃げようとも朝日が昇るまで追い続ける執念深い性質を持ち、
逃げる獲物に呪いをかけたり、追尾する特殊な炎(技でいうところの鬼火)をけしかけ
火傷を負わせ体力を奪うことでスタミナ切れや衰弱死を狙う。
更に、逃走中にヨマワルと向き合ってしまおうものなら前述の赤い目の金縛りにやられ、
あえなく捕らえられてしまうことだろう。
つまりヨマワルから逃げきるには、執拗なこれらの攻撃を全てかわしながら、
朝が訪れるまでの長時間ひたすら逃げ回らなければならないということを意味する。
並の生物にはまず不可能であろう。ゆえに彼らの狩りには失敗は殆ど無い。恐ろしいポケモンである。

目をつけた獲物に確実に死を運ぶ恐ろしい性質と、その奇怪で恐怖感を煽る姿から
古くから「死神」のモチーフとされてきた。
“黒いローブに身を包んだ骸骨”という、一般的な死神のイメージ。ヨマワルがモデルなのは明白である。
また、死神というと基本的に鎌を持っている印象だが、
これは「命を刈り取る者」というヨマワルの印象からきた雰囲気的なものだろう。
ヨマワルが武器を使うわけではないのでご安心いただきたい。

ヨマワルが生息する一部の地域では、昔、
目の病気や生まれつきのアルビノ体質で目が赤くなった人間が出ると
『よまわる様が憑いた』として、ヨマワルの化身として扱っていたという。
死を運ぶ存在を体に宿した者、ということで
畏怖して殺してしまう、または森に捨ててしまうというように処理した土地もあれば
死を司るその力を行使して病魔を払う神子として祀り上げた地域もあったという。
今ではこの風習が残っている所は少ないが、まだこの信仰が続いている地も僅かながら存在するという。

人々を恐れさせ、また敬わせる神秘のポケモン・ヨマワル。
小さな死神は、奇妙で不気味で、また神秘的な不思議な歴史を残してきた。
生物学的にも民俗学的にも、興味深いポケモンである。
今後とも研究を続けていきたい。

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最終更新:2010年04月16日 19:23