ポッポ
英名 Pidgey 学名 Streptopelia Okidentails
標準体長 0.3m 標準体重 1.8kg
「ことりポケモン」に分類される。全国的に分布するが、国内の原生地はカントー一帯の平野部で、
それ以外の地域で生息する個体の多くは人為的な移殖の結果によるものである。
体表の多くを茶色からアイボリーなどの羽毛によって覆われており、約7mmから1cmの長さの鶏冠を
持つが、この鶏冠は羽毛が盛り上がったもので、血管はない。嘴や足は薄紅からピンクと、個体によって差がある。
食性は雑食性で、植物の種子・地に這いつくばる昆虫やそれに準ずる携帯獣を捕食する。
昼行性であり、日没までには帰巣する。繁殖は雌雄一羽ずつのつがいのもとで行われる。
産卵数は詳しくは解明されていないが、他の鳥類型携帯獣と同様に数個程度と推測されている。
ポッポは『平和の象徴』と呼ばれるが、この由来に関しては時折、『非好戦的性格に由来する』
といった誤った認識が散見される。
今では洋の東西を問わないが、ポッポが平和の象徴とされてきたのはそれぞれ違った経緯がある。
西洋においての平和の象徴たるイメージの形成には、旧約聖書の一節が関係している。
『創世記』によると、洪水から40日目に、ノアは『鴉』(これについても、一般生物たるカラスか、
あるいは
ヤミカラスを指すかについては神学者の間で長年の論議がある)を放し、その後に
『鳩』を放したとされる。この『鳩』がポッポを指すというイメージは近世中期の絵画に初めて見られるもので、
旧約聖書の原文の解釈として正しいかどうかは別として、広く一般にこのイメージが浸透した。
ちなみに、政治用語である「ハト派」もこの流れを汲んでいる。
一方で東洋においては、捕らえた鳥ポケモンを逃がす事で幸運が降りかかるという民間信仰などにより
幸運の象徴ではあったものの、わが国でも八幡神など武勇の神の使いというイメージから、近代に至り
西洋の価値観が流入するまでは、どちらかといえば平和とはかけ離れた存在であった。
最終更新:2010年04月16日 19:29