フワンテ
英名:Drifloon 学名:parvus follis
標準体長:0.4m 標準体重:1.2kg
分類:ふうせん 特性:ゆうばく/かるわざ/ねつぼうそう
分類名の通り、風船の様な風貌のポケモンである。
紫色で球状の体に小さな目、口元にあるバツ印の模様、頭上に僅かに生えた白色の体毛等、
進化後のフワライドとは外見上の共通点が多く、またその生態もほぼ同じであると考えられている。
浮くことに特化したためか、彼らは鳥類のように飛ぶことが殆どできない。
ただ風に身を任せて流れていくだけである。
そのため生息地は定まらず、常に気流に乗ってシンオウ地方の遥か上空を移動し続けている。
特定の周期で谷間の発電所に姿を見せるとの報告があるが、これも気流のためである。
文字通り谷間に存在しているため、発電所周辺では周期的に地表スレスレに突風が吹きつける。
この時、風に乗っていたフワンテが看板や草木にひっかかり、取り残されてしまうのだ。
時に群を成すこともあるが、これは風向きの関係でたまたま1ヶ所に複数個体が集まってしまっただけにすぎず
他の群を作るポケモンとは異なり、個体間で協力し合ったりコミュニケーションを取り合ったりすることはない。
フワライドの密度が約16.59kg/m3なのに対し、フワンテの密度は約35.82kg/m3(*1)と
進化前であるフワンテの方が同じ単位量であれば倍近く重いことがうかがえる。
ちなみに、このままではどちらも水には浮くが空気には浮かぶことができない。
そのため、両者ともに何らかの形で空中に浮かぶための器官を備えているはずである。
だが、鳥類に見られるような翼は存在せず、また
サメハダーのようにロケット噴射で推進力を得ているようにも見えず
フワンテ系のポケモンが宙に浮かぶ原理は未だ謎のままである。
エスパータイプのポケモンのように念力で浮かぶのだという説もあるが、
彼らは自力でエスパータイプの技を習得できないことから、否定的な声も多い。
その愛嬌がありながらも当て所なく漂う寂しげな姿から、人やポケモンの魂が集まってできた存在とされたり、
迷える魂の道標であるとする言い伝えなど、恐ろしげながらもどこか悲哀のある伝承が多い。
ちなみに、子供を連れ去ってしまうなどといった話もあるが、
フワンテは非常に攻撃性の薄いポケモンである上に力も弱いため、
子供が乳幼児であったり、フワンテが野生の群体でなければ特に注意する必要はない。
むしろ子供に力任せに振りまわされてストレスを溜めてしまうこともあり
子供がいる家庭でフワンテを飼育する場合、フワンテの側に気を配ってやる必要がある。
フワンテの腕は糸状であるため、絡まったり引きちぎれたりといった事故も起きやすい。
フワンテ限った話ではないが、子供がいる家庭においては
子供にポケモンが大切なパートナーであることをしっかりと言い聞かせるべきである。
追記
フワンテとフワライドとの相違点に『そらをとぶ』の習得ができないということが挙げられるが
これは彼らの体が極端に小さいため、単純に上に乗って飛ぶことが非常に困難であるからである。
ならば腕につかまってと思うかもしれないが、前述したように彼らの腕はとても脆弱である。
簡単にプツリと切れてしまうため、絶対にしないように。
幸いなことに彼らの腕はすぐ再生するが、ストレスや体力の消耗につながる。
最終更新:2012年08月01日 15:11