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刃をまともに喰らったしずくだが、ポケモンに変身していたためか、なんとか傷程度で済んでいた。

刃で切られ倒れていたしずくだが、体勢を立てなおす。

ホッサム「さっさと、死ねよ・・・うぉおおおおおおおお!」

目を紅く光らせて体勢を立て直したしずくにかなりの素早さで襲い掛かる。

しずく(ここだ・・・『でんじは』!)

ナルガクルガの弱点は『雷』・・・そして、素早さを弱めるなら『でんじは』というしずくの判断で、しずくはでんじはをナルガクルガに放つ。

ナルガクルガはそれに対応できず、でんじはを喰らう。雷に弱いナルガクルガにとってこれはかなり痛恨のダメージだった。

そして、自分自身全身を麻痺しているためあまり身動きができず、自慢の素早い攻撃もできずいた。 

しずく(こ、これがチャンスなのか・・・!?)

しずく(ドラゴンジュエル+りゅうせいぐん!!!)

特殊能力でポケモンの道具『ドラゴンジュエル』を出すと、ドラゴン技であるりゅうせいぐんを放つ。ドラゴンジュエルを持っているためりゅうせいぐんの威力は高まる。

全身麻痺している状態のナルガクルガは素早い動きができず、りゅうせいぐんをまともに喰らってしまう。

ホッサム「あ、ぐああああああああっ!」

りゅうせいぐんを喰らったホッサムは吹き飛ばされ、人間の姿に戻る。

ホッサム「はぁ・・・はぁ・・・馬鹿なポケモンにやられるなんてよ・・・」

数メートル吹き飛ばされたホッサムだが、人間の姿に戻るも何とか命は取られていなかった。

ホッサム「おい、とどめは刺さないのか?ここは俺を殺す所だぞ・・・しずく。」

そう言うと、ホッサムは拳銃をしずくに向ける。だが、ホッサムの体も大分やられているのも事実。

しずく「俺は殺す気なんてねぇよ・・・殺し合いで殺さないかもしれないけど、俺はそんな事できねぇよ・・・。」

ホッサム「おもしれぇなお前・・・殺し合いというゲームなのにな。そんなんじゃあ、このゲーム生きていけねぇだろうな・・・じゃっ。」

しずくに向けた拳銃をポケットにしまうと、ホッサムはそのまましずくの元から去った。

だが、ホッサムは何度も悪の波動を喰らい、電磁波、流星群をまともに喰らっているためか、胸を左手で押さえながら歩いていた。

しずく「・・・ごめん、ホッサム。」

その姿を見ていたしずく。何かホッサムに対して申し訳ないという気持ちが芽生えていた。この時、涼しい風が吹いていたが、しずくにとっては残酷な風にしか過ぎなかった。

ホッサムは左手で胸を押さえつけながら林へと足を運んでいた。

ホッサム「はぁはぁ・・・糞っ、体大分やっちまったな。ここで休憩するか。」

体の悪化が激しくなってきたと感じたホッサムは木に腰掛けて休む事にした。

???「ここで休んでいるなんてのんきだね~ホッサム。」

木と木の間から身長は低めの女がホッサムの前に姿を現す。

ホッサム「いくら・・・。」

いくら「ホッサムには顔を晒してたから、いくちの顔は知ってるんだっけ・・・ふふふっ。」

いくらはホッサムの弱っている姿を見て嘲笑う。

ホッサム「せっかくの機会だ・・・ここでお前を殺してやるっ!」

そう言うと、ホッサムは木に腰を掛けている状態でポケットから拳銃を取り出し、銃口をいくらに向ける。

いくら「そんな状態で何ができるのお前に?あはっ」

いくらの両腕は茨となり、茨となった腕をホッサムに向け伸ばす。そして、茨をホッサムの首に巻きつける。

ホッサム「がああああああっ・・・ぐ、ぐるじい・・・!」

ホッサムは拳銃で対抗しようとするが、あまりにも苦しすぎて手を思うように動かせなかった。そして、思うようにうごかない手から拳銃を離してしまう。

いくら「苦しい・・・?あははははっ、そのまま死んでしまえっ!」

そう言うと、いくらは体中から植物の棘を出し、ホッサムの体中に突き刺した。

ホッサム(こ、こんな奴に・・・がはっ!)

ホッサムは植物の棘を全て刺され、勿論の事即死・・・サバのように再生能力など持っていないので。

いくら「はぁ、すっきりした。次いこー次。」

  • ホッサム死亡 残り40人


その頃、しずくはリア友である小銭と遭遇していた。

小銭「○○(しずくの名前)もこのゲームに参加してたんだな・・・」

しずく「ん、ま、まぁな。功一朗さ、特殊能力とか手に入れた?」

小銭「ん?手に入れたよ。ガンダムが使えるんだ俺の能力。」

しずく「すげぇな功一朗の能力・・・俺、サザンドラになる能力なんだよな。」

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最終更新:2014年01月06日 14:58