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「ったく、坂本の所為でせっかくグァーガを追い詰めたのに逃げられたニャ!」
「なんでお前はいつもいつも邪魔ばっかりするニャ!」
「リーダー! こいつどうにかしてくださいニャ! こいつと狩りをするといつも失敗しますニャ!」
エリア3に入ったところで、アイルー達の声が聞こえてきた。なにやら喧嘩をしているようだ。
どうしたんだろう、とちょくえは思った。別に野生のアイルーに気を使う必要なんてないのだが、ちょくえも【ジャギィノス】の討伐に失敗した時、似たようなことを言われたような……。
下手に出ると八当たりを貰うかもしれないので、岩の陰からそっと様子を見つめる。
「し、仕方ないだろ! 後ろからいきなりブハナブラが攻撃してきたんだぞ!」
仲間達に囲まれて文句なり暴言なりを吐かれているアイルーが必死に反論する。
「「それはお前の不注意が原因ニャ!」」
しかし仲間達は口をそろえてそういうと、次はグループのリーダーの方に目を向けて訴える。
「もう我慢の限界ですニャ! 早くこいつを群から追い出してくださいニャ!」
群の1匹がリーダーに言う。
それが引き金となって、群の仲間たちがそうだニャ! 早く追い出すニャ!と声を上げる。
この光景を見ていたちょくえの方が我慢の限界だった。
自分がそうされてきたからよくわかる。
確かにあのアイルーは自分と同じ落ちこぼれかもしれない。でも群の為になるように必死になって頑張っているんだ。
そこで群のリーダーが「わかったニャ。坂本。お前はもうここから出てくニャ。」と坂本に言い放つ。
「ちょ! 待ってください! 俺はまだ……」
必死に反論をしようとする坂本だが、その言葉は群の誰にも届かなかった。
リーダーが坂本を群から追い出すと言った瞬間、アイルー達の群は揃ってでてけー!とコールを始めたからだ。
最終更新:2014年03月16日 18:47