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しかし運悪く丁度村人が通りかかる。
「あんたは何もしてないでしょ。調子に乗るならジャギィノスの一匹ぐらい狩れるようになってからにしなさいよ。」
と容赦のない言葉が突き刺さる。
さすがの坂本もこればかりは聞き捨てならないと言わんばかりにちょくえに問いかける。
「ジャギィノスって……」
「……ごめん。俺、ダメなハンターでさ。今までずっと採取クエストだけで生計を成り立たせてきてたんだ。」
「そう……でしたかニャ…。じゃあ、もしかして俺を引きとったら大変なんじゃ……」
「心配するな。今日から頑張ってモンスターを狩れるように努力するから! そしたら報酬金がたくさん手に入って毎日毎日楽しく過ごせるはずだ!」
声を張り上げて言った所為か、ちょくえの顔を知っている村人がクスクスと笑いながら通り過ぎていく。
村人はどうせ無駄だ、と言いたいのだろう。ちょくえは逃げ出しそうになるが、坂本の前だからか、その気持ちを強引に振りきる。
しかしここで坂本が予想外の行動に出る。
「なんでみんな笑うニャ!!」
「!?」
いきなり叫び出した坂本にちょくえと村人は驚く。
「ちょくえさんは頑張るって言ってるニャ! まだ何もやってないのに笑うのはおかしいニャ!」
「おい坂本、その辺で…」
主人であるはずのちょくえの抑止を完全に無視して村人たちに叫び続ける。
「僕だってダメダメなアイルーだったニャ でもちょくえさんはお金に余裕がないのに俺を引き取ってくれたニャ! そんな優しい人が落ちこぼれなわけがないニャ!」
「……。」
坂本は自分の真似をしてくれたんだろう。坂本が群の仲間に馬鹿にされたように、ちょくえもみんなに馬鹿にされてるから。たったそれだけの理由で。
最終更新:2014年03月16日 19:10