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《渓流》のベースキャンプに到着。
《渓流》はベースキャンプの近くに野生のグァーガが生息している小川があるため、生肉の採取にはうってつけの場所だ。
もっとも、《渓流》しか利用したことがないちょくえには、基本的にどのフィールドもベースキャンプの近くに野生のアプトノスやリノプロスなど生肉が採れるモンスターがいることを知らないので、博士ぶっているだけなのだが。
「なんか空気が一気に悪くなったなぁ。こんなのは初めてだぞ」
「そうですニャ。なんか不気味ですニャ。」
ちょくえは採取クエストしかしない身、坂本は基本的にアイルーの巣付近でしか活動しない身。
そのため、この不気味な静電気が【ジンオウガ】のものだと気付くことが出来ない。
この場に教官がいれば、【ジンオウガ】の存在に気付いて速やかに村に戻るよう指示を促した筈だ。
そんなことを話しながらベースキャンプからエリア1に出ようとした時、坂本がニャッ!?と毛を逆立てた。
「? どうした?」
「ニャんか、静電気で毛が逆立って気持ち悪いニャー…」
「まあすぐ終わるから我慢してくれな?」
「分かったニャ。」
ちょくえと坂本がエリア1に入った瞬間、耳をつんざくような巨大な咆哮と共に、エリア1にいたグァーガが暴れ出す。
「な!?」
いきなりなことだったので、ちょくえは状況を理解しきれていない。
目の前に【ジンオウガ】が現れた。冷静に状況を判断出来たなら、ちょくえはこう思っていただろう。
「ジ、ジンオウガですニャー!!」
ジンオウガ自体を見たのは初めてではないのか、名前は知っているものの坂本もかなり驚いていた。
その間にも【ジンオウガ】は稲妻を纏った電殻から雷撃を放ち、グァーガを感電死させる。
その光景があまりにも圧倒的だったためか、ちょくえと坂本はエリア際から一歩も動けなかった。
【ジンオウガ】は鋭く成長した爪を使って頭や羽毛を強引にむしり取っていく。
人間より小さい筈の生き物なのにこれほどの血液が体を循環しているのか、と思い知らされる程の血液が頭から吹き出し、【ジンオウガ】の身体やその周りの小川を真紅に染めてゆく。
最終更新:2014年03月16日 19:15