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「んー。相変わらず日差しが暑いなー。」
《砂原》につくなり、教官がそんなことを言った。確かに太陽の光が容赦なく降り注いで、地面が歪んで見える。
「クーラードリンクを飲まないと体力の消耗がかなり上がってしまう。暑いフィールドに着いたらすぐに飲む。これが鉄則だ。」
はい、とちょくえは返事をして『クーラードリンク』を飲み干す。あまり美味しいものではないが、これには慣れていかないといけない。
「よし。次はサインの使い方を教える。」
そういって教官は手のひらサイズの花火のようなものを手渡してくれた。
「こいつは支給品ボックス……あの青い箱だな。そこに必ず入っているものだ。坂本とはぐれてしまたった時や、一緒に狩りに来ているハンターにモンスターの現在位置などを知らせる為に使う。使い方は先端を空に向けて、下についてる紐を引くだけだ。まあクラッカーみたいなもんだな。」
パン、という乾いた音に続いて、掌サイズの花火からピンク色の煙が天に昇って行った。
「風の影響を受けやすいから、出来る限り空を意識して探索するように。とりあえずこいつを3つほど渡しておく。黄色い奴はジャギィを12頭討伐出来たら打ってくれ。依頼を清算してクエストを終了する手続きを取るからな。赤い方は大型モンスターが現れたり、まあ何かあった時に打ちあげてくれれば良い。それで青い方だが、こいつは坂本とはぐれた時に使え。まあ簡単な依頼だしはぐれることはないと思うが。」
「3色もあると混乱しちゃいますね」
ちょくえは苦笑いを浮かべてそんなことを言った。
「まあ黄色以外はどれを打ってもとりあえず近くまでは行くから安心しろ。坂本も出来るだけはぐれないようにな。」
分かってますニャ!と坂本は元気よく返事をする。この糞暑いのに獣人族の対応能力というのは本当にすごい。
「うし。これでもう何もないだろ。支給品ボックスの中身は自由に持っていって構わないからな。じゃあ俺は採取でもしてくるとするか。」
教官はそういってベースキャンプの入り口とは逆方向に向かった。
そっちは崖の筈なのに、と不思議そうにちょくえは教官を見守っていたが、教官はベースキャンプの右端にある穴のようなところに堕ちて消えてしまった。
「はぁ!?」
さすがに驚くちょくえ。どうやら《砂原》特有の抜け道らしかった。
「何メートルぐらいあるのはか知らないけど、よく衝撃をカバーできるな……。」
「ちょくえさん! 何見てるんですかニャ? 早く行きましょう!」
坂本に催促されて後ろ髪ひられる思いで穴から目を離した。てか坂本はあの光景を目の当たりにして不思議じゃないのか……。

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最終更新:2014年03月16日 19:31