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「このぐらいでいいか。」
教官は草食獣の巣で草食獣から『生肉』を剥ぎとっていた。
修行の料金は生肉3つ!と言っていた教官だが、結局自給自足の生活に変わりはないようだ。というか、初めからちょくえに無償で修行をさせるつもりだったのかもしれない。
「自給自足に加えてちょくえと坂本の分の食料まで確保するとなるとだいぶ食費がかさむな。自然の幸に頼って食費を浮かせんとやっていけん。」
『生肉』を採取した所為で赤く染まった手を地下から湧きでている湧き水で綺麗に洗う。湧き水がうっすらと赤く染まっていくが、この程度ならすぐに浄化されるだろう。
残った草食獣の死骸は大型モンスターや小型の肉食モンスターの餌になる。放っておいても問題ない。
「ふぅ。次はキノコでも採取しておくか。」
教官がキノコの生えている場所に足を向けた時、外の方からしゅーという何かが飛んだ音が聞こえた。
すぐさま外に出た教官だが、暗い場所に目が慣れてしまった所為か、空を見上げると太陽がまぶしすぎてサインの色が確認できない。
綺麗な青空に溶けていない時点で坂本を呼んだわけではなさそうだ。となると黄色か赤か。
どちらにしてもサインを確認できないなら、直接ちょくえの元へ行くまで。まだ大型モンスターとの接触は早すぎる。
教官はキノコの採取を後回しにして、竜骨で拵えた大剣を担ぎ直すと、ちょくえを探すために《砂原》を走る。
最終更新:2014年03月16日 19:33