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 8F 西通路

パンダ「あれは…………!?」

 パンダは目を凝らしてその光景を見る。
 そこには巨大な体躯の男がいた。そして、その前には――


 9F 南通路

メガネ「――――――――!!」

 なんて馬鹿なことを。メガネは後悔する。
 そうだ。何故気付かなかったのか。自分の愚かさを嘆く。

 「おに」はどこから出てくるか分からない。
 だから状況を少しでも早く理解できるよう、上の階へ足を運んだ。
 しかし何故、“通路”に陣取ってしまったのか。

 せめて階段で待機していれば。


おに「…………フゥッ、…………フゥっ」

 馬の形をしたマスクの下から漏れる、くぐもった息遣い。
 「おに」はその手に持っていた銃を、目の前のハムスターへと向けた。

 SMG――――サブマシンガン。

 後は引き金を引くだけだった。


メガネ「――――はぁっ、はぁっ!」

 恐怖で目に涙が溜まる。
 自分のすぐ側から「おに」が現れることだって十分ありうることだったのだ。

 その、決して高くはないが――低くもない可能性を、メガネは無視してしまっていた。

 逃げ場はない。壁に背中が張り付いているが、それでも足は後ろへ後ろへと逃げようとしていた。

【メガネ死亡】

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最終更新:2014年04月26日 16:08