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『1.プロローグ』


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北朝鮮のとある山中の研究施設、動物薬学研究所という名で生物兵器を取り扱うこの施設の中で、あるウイルスの実験が行われていた。
白衣を着た、オッサンという名がよく似合うような小太りでメガネの中年の研究員が椅子に座ってガラスの向こう側を見つめている。
彼が見つめる先には、細目でハァハァ言いながら上半身裸でクソ速いランニングマシーンの上で佐藤光聖が走っていた。┌(^o^┐)┐
そんな光景がしばらく続いていたが、佐藤光聖が耐えきれなくなったのか、
「ああぁっ、無理だ、もう」
と、倒れるようにしてランニングマシーンから降りる。というか本当に倒れた。
「大丈夫か、佐藤、後30kmくらいで地球一周だったぞ」
椅子から立ち上がった研究員が少し高い声で、心配してるのかしてないのかよくわからない言葉をかける。にしても化け物みたいな記録だ。
「後30……? ずいぶんと走ったな……、ハァ、で? もう終わりなんだろ?」
「あぁ、あまり大丈夫そうじゃないな、あー、んでもうこれで実験は終わりだ。お前に投与したウイルスには確かに人間卒業させる力があることが十分わかった。これにて実験終了」
そう言い放った研究所は書類をまとめながら再び椅子に座った。
研究員のあっさりとした反応に呆れて苦笑した佐藤はゆっくり立ち上がって、カゴに入った自分の服を手にとってから小さく呟く。
「1日厳選して理想個体出ない方がはるかにマシだな、こりゃ」

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最終更新:2014年04月27日 16:26