『3.埼玉県入間向陽高校』
9ページ目
「ウイルスは注射器7本分。処分の仕方がわからんという理由も加えて埼玉に行って、ちょくえのクラスメートのこいつ……」
平行が書類に書かれた名前を指指す。
「……にウイルスをぶち込んで隠す。培養元のこいつ……」
書類をテーブルに置いて、その隣に立ててあった液体状のウイルスが入った試験管を指差す。
「……は物理的に隠す。モルモットとか書類も一緒にだ。これは闇路とあありんに頼んだ。そしてこいつが……」
1つずつ並んでいる黒い筒と、黒と茶の物体を指差す。
「RPGとAKだ」
一瞬白けたように間が空く。冗談がスベった時の白けよりタチが悪いタイプだ。
「仮想敵をどう想定して確1調整したらそうなるんだよ」
水素がタチの悪い白けの原因のロケットランチャーとアサルトライフルを眺めながらツッコむ。
「アメリカ軍確1調整だ。ちなみに本物だ」
「アホか。つか、んな代物どこで手に入れたんだよ」
水素がうんこ座りしながらロケットランチャーの弾頭をつつくように触る。
「アメリカ軍のヘリに装備してあった」
水素が今度は片膝を床につけてアサルトライフルを両手で持ってみる。
「なるほどな、北朝鮮からの帰りにか。帰る途中よく職質されなかったな」
アサルトライフルを持ったまま立ちあがった水素が、平行から楽器のケースを受け取る。
「それはただの運だ。その中に武器を入れてくれ」
モルモットは静かにその様子を眺めていた。
最終更新:2014年04月27日 16:37