『4.生徒』
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(ん?そういえば俺たちが埼玉に来た理由がウイルスの保存だろ……?)
目の前の爆発によって立ち込める、悪魔が具現化されたような重く黒い煙を眺めながら記憶を辿り始めた水素の顔に苦笑と冷や汗が現れる。
(そのウイルス保存は、ここの3-2の生徒が必要で、俺はここの3-2にロケットランチャーを撃った……)
「あー、うん。ヤバいな」
弾頭のないロケットランチャーを投げ捨てながら事の重大さに気付いた水素はしばらく突っ立ったままでいる。その水素をロケットランチャーの転がる音と他のクラスからのざわめきが体を縛り付けるように囲む。心苦しさを生むような不快な感覚だ。だがずっと立ち続ける訳にはいかないのでとりあえず登ってきたのとは反対側の階段へ走っていった。
「まずは逃げるか」
最終更新:2014年04月27日 16:48