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「おうおう、笑いながら撃つとは随分怖いことするなぁ」
ちょくえも半分笑いながら生徒に叫びかける。ここまできたら狂気を感じる。
「だが、わりぃが俺は逃げる。俺を殺したきゃ追いかけてこい」
体を向いていた方向と逆に向けながら挑発をする。しかし生徒は挑発の意味がわかってないんじゃないかと思わせる笑みを浮かべながら反応する。
「ああ、なら追いかけるよ。そして殺す」
「ふん、お前は何を言っているんだ」
ちょくえが顔も逆方向へ向けて逃げようとしたその瞬間、ちょくえの真横の窓ガラスが音を立てて割れた。その割れたガラスは建物の中に落ちたので、方向的に生徒が銃撃した訳ではなさそうだ。
「何だ!?」
「ヘリが向きを変えてお前んとこに一直線に来てるぞ!」
ちょくえのポケットから小銭の声が小さく響く。
「糞、早すぎんだよ、おい! お前! ヘリが来てるぞ! 逃げねぇと死ぬぞ!」
叫ぶちょくえの近くでもう一枚窓ガラスが割れる。驚いたちょくえは頭を抱えてしゃがみ、生徒の方を見ると銃をリロードしながら既に走って逃げていた。
「な、テメェふざけんなよ! つかなんで予備弾倉があるんだよ!」
仕方なくちょくえは生徒を無視して建物と建物の隙間に逃げ込み、ポケットから学校で奪った拳銃を取り出すと、右半身を隙間から出して右手で銃を上空へ向けて構えた。
ヘリの音が近づいてくる。
「……」
更に大きくなる。少し降下したようだ。
「……っ」
プロペラが視界に入った。息をのむ。
「ん……」
視界の左から徐々に騒音と共にヘリが姿を表す。
「ふん……」
ちょくえが引き金を引いた。
最終更新:2014年04月27日 16:58